転職するべき?事務職に「向いてない」と思ったときに考えること!

女性の人気職と言えば、「一般事務/OA事務」の仕事です。倍率も高く、転職後の仕事にも選ばれやすいのが事務職ですね。

しかし一方で、「事務に向いてない」と悩んでいる人も多いのは確か。あなたも仕事や人間関係にストレスを抱え、事務に向いてないのでは?と悩みを抱えていませんか。

ここでは、事務の仕事に向いてない、この先どうしようと悩んだときの対処法をご紹介します。

目次

辞めたいと思うのは事務職に「向いてない」から?

事務職が向いてないと感じる理由

自分が今の仕事に向いているか向いていないのかは、多くの新卒や20代の若者が感じることです。安定的で人気の事務の仕事についたものの、実際に働いてみると「向いてないかも」と感じてはいませんか。

理由としては、

  • 覚えることが多くてついていけない
  • 仕事が思うようにできずにミスばかり
  • 作業スピードが上がらず怒られる
  • 他の職業から見下される
  • 毎日がルーチンワークでつまらない

など様々です。

事務職と言えば、未経験からでもできるオフィスワークの基礎とも言えるお仕事ですが、その業務量やカバー範囲は思っている以上に広いものです。

そのため、仕事についていけなかったり、細かい作業でミスばかりしてしまう人も多く、自分には向いてないと感じてしまうのです。

事務職の待遇や将来性の不安

事務が向いてないというだけでなく、「待遇や将来性」に不安を覚える人も多いです。

一般事務/OA事務の仕事は基本的には誰でも始められるため、給料や将来性は他業種に比べると決して高くはありません。

平均時給1,447円
平均月収217,502円
平均年収290〜300万円

ーマイナビよりー

あくまで目安としての参考値ですが、他の職種に比べても比較的低いようにも思えます。

事務職の場合はプライベートを重視できることやオフィスワークの基礎である分、他業種に移りやすいメリットがありますが、どうしても給料に関しては出遅れてしまいます。

企業やどういった事務・アシスタント職にもよるため、高いところでは年収400万円のところもありますが、経験や高収入を期待する人には向いてないかもしれません。

事務職に向いてない人の特徴と性格

事務職に向いてない人の特徴と性格をまとめましたが、前述した「事務に向いてないと思った理由」がほとんどでしょう。

デスクワークやじっとしている仕事が苦手

そもそもデスクワークやじっとしている仕事が苦手な人には、事務職は向いてないと言えるでしょう。

事務の仕事は主に、デスクに座ってデータを集計したり、書類をまとめたりすることがほとんどです。

ずっと座っていることが多く、あまり身体を動かすことがないため、一日中座って仕事をするデスクワークが耐えられない人には厳しいかもしれません。

集中力・注意力がない人

事務職の仕事のほとんどは、書類をまとめたり、データのチェックなど細かくて地味な作業が多いです。

地道にコツコツと行う作業が多いため、一つのことに集中することが苦手な人には向いてないかもしれません。

また、地味な作業とはいえ、扱うデータや書類は重要なものが多く、『請求書関連』や『直接売上に関係するデータ』であることがほとんどです。

一つ間違えば大事に発展することも少なくないので、注意力が必要になります。

数字や細かい作業が苦手

事務の仕事は数字の管理や書類作成、パソコンでのデータチェックなど細かい作業が多くあります。

先ほども説明したように、どれも会社として重要なものであることには変わりないため、細かくて大変だと思うことも少なくないでしょう。

社内連絡や郵便などの手配を行う会社も多く、一人がミスをすれば会社全体で問題になるケースもあるため、細かくチェックすることが重要になります。

数字が苦手で、細かい仕事も苦手だという人は、事務職には向いてないと言えるでしょう。

電話が苦手

事務職では、電話を受けることもしばしばあります。

といっても『コールセンター』のような頻度ではありませんし、電話は他の人への取り次ぎがほとんどです。

ですが、電話での対応によって受け手にイメージが伝わりますし、うまく取り次ぎができなければ社内の人にも迷惑がかかってしまいます。

慣れでできることではありますが、電話がなるとストレスになる人も多いため、電話対応が苦手な人には向いてないかもしれません。

優先順位がつけられない

事務の仕事はいわば、社内や他の仕事の「潤滑油」のような役割が大きいです。

複数の対応や作業を任されることはよくあるため、そこで優先順位をつけて仕事を進めていけなければ、周りに迷惑をかけてしまうことがあります。

与えられた仕事に優先順位をつけて、社内や仕事でのやりとりをうまくコトを運べることが理想なので、目の前の仕事に没頭してしまう人は向いてない可能性があります。

飽きっぽい・大雑把

事務職はルーチンワークのような仕事が多いため、人によっては時間の流れが遅く感じることがあります。

毎日地味でコツコツ進める仕事がほとんどなので、特に飽きっぽい人には苦痛かもしれません。

また、細かい作業や丁寧に作業しなければならない仕事ばかりなので、雑に仕事を進める人や大雑把に「なんとかなる」スタンスの人には、事務職は向いてないと言えるでしょう。

本当に事務の仕事は向いてないのか?

事務職に向いてないと思う原因は何か?

自分が事務に向いてないと思ったのは、いったい何が原因なのかもう一度考えてみましょう。

ある程度の期間や事務仕事を頑張った結果、「向いてない」と感じるのであればその通りかも知れませんが、

  • 新卒で事務をはじめて数ヶ月
  • まだ事務の仕事を覚えきれていない
  • 一度でもうまくいって褒めれたことがある

といった場合は、「事務が向いてない」と判断するのは早すぎるかもしれません。

事務に限らず、どんな仕事でも一通りのことができるようになるまで時間がかかりますし、どんなに向いている人でも失敗やミスをすることもあります。

特に入社したばかりで社会人経験も少ない新卒であれば、ミスも当然ですし、うまくいかなくて当たり前です。経験を積んでくれることが大切であり、周りもそれを望んでいます。

まずは小さな目標やルールを設定する

新卒ではじめて社会人になって、すぐに仕事ができる人なんていません。

すぐに事務が向いてないと判断せず、小さくても目標やルールを作って取り組んでみてはどうでしょうか。

  • とりあえず1年間頑張ってみて、ダメなら転職しよう
  • 仕事をリスト化して一つずつできるようにする
  • データ入力作業だけは完璧にする

など、なんでもいいので自分の中で目標やルールを作って頑張ってみるのです。人は目標やゴールが明確であれば、それに向かって頑張ることができます。

仮に転職をする場合でも、「1年間ではありますが、自分なりに期限を決めてこんな取り組みをしてきた」とアピールすることもできます。

そもそも事務職を選んだ理由は?

あなたがそもそも「事務」を選んだことには理由があるはずです。

「定時で帰れるから」「オフィスワークに憧れたから」「大手企業だしいろんな人と関われるから」など、自分が今の事務を選んだ理由があるでしょう。

これらをもう一度よく考えて、失ってよいものは何かを整理してみましょう。

もし、それらを捨てても「事務を辞めたい」と感じるのであれば、転職をしても後悔はしないはずです。

事務職が向いてないと思ったら次に取る行動は?

事務の仕事が、本当に向いてないかどうかを考えることはできましたか?

中には、「事務の仕事をもう少し頑張る」と思い直した人もいるのではないでしょうか。まずはやれるだけやってみてからでも、転職は遅くはないでしょう。

しかし、それだけでは足りません。中にはすでに限界の人もいるでしょう。

将来やまた次に「やっぱり向いてない」と辞めたくなったときのために、リスクヘッジをしておくことが大切です。

転職へ向けたリスクヘッジを

期限を決めて事務職を続けるにしても、その間にやっておきたいことのが、

  • どんな仕事なら向いているか
  • どんな仕事なら自分にできそうか

を探しておくことです。

「やっぱり事務は向いてない」「事務を辞めたい」と思ったとき、「じゃあ何なら向いてる?」という疑問が生まれます。

この準備ができていないと、いつになっても転職できず、ズルズルと動けなくなってしまいます。

第二新卒などの若いうちであれば、未経験やスキルがなくとも転職は成功しやすい傾向にあります。第二新卒の転職事情でも解説していますが、若ければ若いほど企業側も育てやすく、人材としての評価も高くなります。

つまり、年齢を重ねるごとにキャリアチェンジは難しくなるということです。

そのためにも、今のうちから自分に向いている仕事や可能性を探っておくとよいでしょう。

具体的な方法

具体的には、自分で自己分析や世の中の職種を調べる方法もありますが、「どうやって見つけたらいいかわからない」「一人じゃ不安」という人もいるでしょう。

中には今の仕事が忙しくて、そんな余裕がないという人もいるはずです。

そういったときには、転職エージェントなどの転職支援サービスを利用して、転職相談をするのがおすすめです。

転職エージェントでは、

  • 自分の条件に合わせていろんな求人をピックアップしてもらえる
  • プロのキャリアカウンセリングで向いている仕事がわかる
  • そもそも転職すべきかの相談にのってもらえる

などのメリットがあるので、エージェントサービスを有効に活用してみましょう。

大切なのは、「自分の可能性を知る」ということです。

向いてないのは本当に事務職?業界やジャンルの違い

「事務に向いてない」と感じることも多いかもしれないですが、今の会社の仕事内容が嫌なだけであって、「事務」の仕事自体が向いてないとも限りません。

特に新卒で初めての就職の場合、その会社でしか事務を知りませんし、「事務」というよりはスタイルや会社が「向いてない」要因を作っているのかもしれません。

事務と一言に言っても、その仕事内容やスタイルは様々です。

一般事務・OA事務

事務職の中で最もポピュラーで人気のある事務です。

主な仕事内容は、書類作成、ファイリング、データ入力、伝票処理・整理、郵便物の発送・仕分け、備品整理、電話対応、来客対応など、オフィスの基本業務や社員のサポート業務がメインです。

専門スキルや経験などは必要ないですが、コミュニケーション能力や周りへの気配りなどが大切です。すべての業務に基礎と繋がっていますが、ルーチンワークになりやすいのも特徴です。

営業事務

一般事務とは少し異なり、より営業や売上に貢献するサポートを行います。

事務作業に加えて、見積書・請求書の作成や、取り扱う商品の受注なども行います。予算管理などの業務も発生するため、数字を扱うことが苦手な人にはきついかもしれません。

とはいえ、より高度な経験やスキルを磨けますし、営業担当者とも密に関わるため、成長したいと考える人には向いています。

経理・財務・会計事務

一般事務の次に人気があり、経理・財務・会計などの細かいデータ処理をすることがメインになります。

主な仕事は、経費の支払いや入金管理、貸借対照表や損益計算書なども扱うことが多いため、「簿記」の資格なども必須に立ちます。

より数字に特化した事務職であり責任感も問われますが、給料が一般事務よりも高いのが特徴です。

医療事務

オフィスワークの事務とは違い、病院やクリニックで受付として仕事をする事務です。

医療事務であるため「専門的な資格やスキルがいるのでは?」と思うかもしれませんが、医療行為を行うわけではないので医学系の資格は特に必要ありません。

とはいえ、普通の事務とは間口が違うので、学校や資格講座などで基礎知識を学んでから就業することが一般的です。

秘書事務

あまり知られていない「秘書」の事務で、企業や医療関係者の役員などを担当にします。

主な仕事内容は、担当役員のスケジュール管理、出張や外出等での移動手配、役員会の資料作成、来客対応など、担当者の身の回りのサポートを行います。

オフィスワークというよりも、様々な行動シーンがあるためじっとしていられない人には向いているかもしれません。年収は平均で300〜400万円ほどですが、担当する人によっては500万円以上になることもあります。

ただし、立ち振る舞いや正しい言葉使いなどに気を配る必要があります。

このように、事務といっても様々です。

仕事内容やスタイルも大きく異なるので、今の事務仕事だけで「事務が向いてない」と判断せず、他の事務を視野に入れて転職を考えてみましょう。

向いてなくても大丈夫!同じ”事務職”でも続ける方法!

事務には向いてないかもしれないけど、事務の仕事を辞めたくはないという人もいるでしょう。

もちろん、目的やルールを決めて頑張ってみることも大切ですが、つらい状況が続くのであれば転職を考えるのも立派な手段です。

事務といっても種類はたくさんありますし、あなたが「向いてない」と思う原因は会社や人間関係にあるのかもしれません。

別の事務職や会社では、「事務に向いてるかもしれない」と思えるほど変わることもあります。

会社や仕事の選択肢は一つではありません。

自分の可能性を自分で狭めずに、視野を広げてみることも今を変えるために大切なことです。

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