IT企業・業界って華やかなイメージがあるし、最先端をいっていて気になっている方も多いのではないでしょうか。
特にSNSやスマホを愛用する若い世代や第二新卒からの注目を浴びるだけでなく、IT業界は市場的にも拡大する一方で今後ますます伸びる業界でしょう。
そんなIT企業・業界に転職したいと思う第二新卒や20代は多いですね。
なぜなら、私も未経験で大手Webマーケティング企業に転職した一人だからです。
この記事では、未経験からでもIT企業・業界に転職するポイントや、第二新卒が狙うならWeb系かプログラマ系がおすすめな理由をお話します。
現在、第二新卒や20代真っ只中で、IT企業・業界に転職したいと思っている方は、ぜひ今後の動き方の参考にしてみてください。
目次
IT業界は未経験でも入りやすい?
IT企業・業界はみんな初めは未経験
IT業界といえば、現代では欠かせない市場業界であり、今後もますます成長していく期待性の高い業界でしょう。
一方で、ITの知識やスキルがなければ入れないと考えてしまいますよね。
確かにIT企業といえば、エンジニアやプログラマ、Web系やソフトウェア系など職種も様々ですが、どれもスキルを必要とする専門職(技術職)です。
ある程度のスキルや経験がなければ、転職できないと思うのが普通でしょう。
しかし、IT企業・業界は未経験から入ってくる人が多く、職種や企業にもよりますが割と転職しやすいというか、挑戦しやすい業界です。
現在企業に勤めている経験者も皆はじめは未経験ですし、はじめからできる人なんていませんからね。知り合いや先輩がいる人に聞いてもらうのが確かですが、おそらく社内には未経験で入社した人が多いと思います。
IT企業・業界への転職は”第二新卒”は有利!
IT業界に未経験からの転職が多い理由は、IT企業・業界は職種や企業がどんどん増える一方で、慢性的な人手不足を抱えていることが原因です。
少し前までは経験や知見がある人を募集する求人は多かったですが、今では未経験でも会社で育てていかないと人が集まらないため、1から教えてくれる企業や研修制度を設けている企業も増えているというわけ。
ただし、未経験であっても、誰でも転職できるわけではありません。
採用されるかの基準は『年齢』と『ポテンシャル』です。
若ければ若いほど体力や吸収力があり、新しい知識やスキルを習得しやすいため、20代前半や第二新卒はされやすいですね。
特に「第二新卒」は、他の会社で社会人としての基礎やビジネスマナーを身につけているため、社会人のゼロから教える必要がありません。
IT企業・業界ではいち早く知識やスキルを身につけてほしいため、ゼロベースの新卒よりも育てやすく、未経験でも第二新卒は重宝されるというわけなんですね。
第二新卒がIT業界に未経験で転職したいなら『エンジニア』か『Web系』
もちろん、未経験からのIT企業・業界への転職は簡単ではありません。どんな職種でも未経験で募集しているわけではないからですね。
第二新卒や20代のほとんどは、ただ漠然とIT企業・業界に転職したいと考えている人が多く、IT業界でもどんな仕事がしたいのかぐらいは考えておかなければ転職は難しいでしょう。
逆に職種を決めかねているなら、「エンジニア」か「Web系」がおすすめです。
とにかく未経験でも若ければ採用される傾向が強く、仕事をしながら覚える職種でもあるからです。
IT企業のエンジニア
IT企業といえば「エンジニア」のイメージをする人が多いと思いますが、まさにIT業界の要と言える存在です。
エンジニアと言っても様々で、大きく分けると
- プログラマー
- システムエンジニア(SE)
- ネットワークエンジニア
の3つに分けられます。
どれも未経験での募集をしている企業は多く、研修制度や1から教えてくれるスタンスでの募集をしている企業もあります。
エンジニア系は手に職を付けたい人や、まず初めのIT業界として挑戦する人も多いですね。
エンジニア系の職種は人手不足の企業が多いことや、年配者が続けられない職種でもあるため第二新卒や20代の人なら転職しやすいのも特徴です。
技術職であるエンジニアは、会社での勉強はもちろん、独自での勉強は欠かせない仕事です。そのため、ある程度のスキルを身につけるには、仕事以外でも向上心を持っていなければ続きません。
逆にいえば、エンジニア職はどこの会社でも引く手数多なので、経験さえ積んでしまえば転職する際にも困らないメリットがあります。
IT企業のWeb業界
IT業界の技術職であるエンジニアに対して、芸術・感覚的やゼネラリストとして当たるのがWeb系の職種でしょう。(Web系エンジニアもあります)
Web系の仕事といっても様々で、
- デザイナー系
- ディレクター/プロデューサー系
- コンサル/マーケティング系
などに分けることができます。(細かく分ければ職種はたくさんあります。)
まず初めに言っておきますが、人気の高いWebデザイナーなどのデザイン職は、はっきり言って未経験では無理です。スクールやデザイン業界での経験が必要になるため、未経験からの転職としては対象外となります。
さて、第二新卒未経験でも転職しやすいのがWeb「コンサル/マーケティング」職です。
コンサル/マーケティング系の職種は、スキルや経験が必要な技術職に対し、ビジネスマナーやコミュニケーション能力が必要な職種で、どちらかと言うと営業や企画職に近いからです。
ご存知の通り、営業職や企画職は人間性を問われる職種であるため、未経験からでも初めやすく、文系出身者が多いのも特徴ですね。WebやIT知識は、入社後に仕事をしながら覚えていくスタンスのところが多いのも入りやすい特徴でしょう。
IT企業・業界というと少し違うイメージを持つかもしれませんが、あくまでWebサイトやSNSに関わる仕事の中での職種で、IT業界の中でも感覚や感性で仕事をすることも多いからでしょう。
しかし、Web系の仕事はデータに基づいた分析や分析に基づいた企画提案などを行うため、完全に感覚というわけでもありません。
女性が多く活躍するのもWeb系であることが多いですね。
IT企業・業界のデメリットと必要な覚悟
デメリット1:IT業界はとにかく残業ありき
IT業界のデメリットといえば「残業」です。
はじめに言っておきますが、きっちり定時に帰ってプライベートを重視したい人には不向きと言えるでしょう。
IT企業で特に残業が多いのがプログラマなどのエンジニア業界で、俗に言う「デスマーチ」(死の進行)という言葉が生まれたのもエンジニアの職場です。
エンジニアは新規プロジェクトが常に流れており、一つ終われば次、また一つ終われば次というように流動的に仕事が続きます。
どこの進行を引き受けるかにもよりますが、下請けの下請けなど企業によっては一生年収は変わらないところもあるので、企業選びは注意しましょう。
過労死問題などでだんだんと改善される企業は増えていますが、残業は必ずあると思ってIT業界へは足を踏み入れることをおすすめします。
また、Web系企業も残業は多いです。エンジニアほどではないにしろ、言い方は悪いですがWeb系はクライアントのわがままに付き合わなければならないので、明確なゴールがないためです。
そのため、帰りが遅くなってしまうことも少なくありません。
IT業界はどこも残業ありきですが、その分身につくスキルや経験は一生ものになるので、初めは辛いかもしれませんが、若いうちに挑戦する価値は大いにありますね。
デメリット2:IT業界はブラック企業が多い?
もう一つ注意しておきたいのが、IT業界や激務なことが多いため「ブラック企業」が潜んでいる可能性が高いです。
特にIT業界にはベンチャー企業が多いですが、残業ありきの覚悟を逆手に取られないように注意が必要です。
残業に対する意識は企業ごとに違うため、たとえ残業ありきだとしても、「残業は当たり前」という企業と「残業はよくないこと」と意識を持っている企業では、働きやすさに雲泥の差があります。
ブラック企業の見分け方はこちらでも解説していますが、求人情報であれば、きちんと残業代が出るのか、各種保険や休日は確保されているかなどをしっかり見極める必要があるでしょう。
IT業界は1年でも働けば転職の幅も広がる
IT企業・業界に対するデメリットをしっかり理解することで、IT業界への挑戦もより身近に感じることができたでしょうか。
確かに、IT企業・業界は残業や企業選びにはデメリットがありますが、身につくスキルや得られる経験は自分の可能性をさらに広げてくれます。
何度も説明していますが、IT業界が人手不足であるのは職種や事業の幅が広く、たくさんの企業があるからです。広がる道も世界もとても広いです。
未経験で初めのうちはつらいこともあるかもしれませんが、第二新卒の方であれば今の職場がつらいことも知っていますね。
であれば、どうせなら今後につながるスキルや経験が身につく方が良いとは思いませんか。
IT業界ではたとえ一年間だけでも働くだけで、その後の進める道や世界は格段に広がるでしょう。
第二新卒が未経験でIT企業・業界に転職する方法は3つ!
第二新卒や未経験で異業種から転職するとなると、方法はいくらでもありますが、代表的なの方法は以下の3つになるでしょう。
- 専門学校などに入りなおしてから転職
- Web・テックスクールに通いそこから就職
- 第二新卒未経験でも入社できるところで経験を積む
どの方法で飛び込むかは人それぞれですが、悪手と良手があるのでご紹介します。
専門学校などに入り直すのはおすすめしない
未経験だからといって、IT業界に転職するためにIT系の専門学校などに入り直す人がいますが、はっきり言って時間とお金のムダです。これがもっとも堕策です。
というのも、専門学校やその分野の学校で学べることはあくまで触り、基本的なことばかりで、専門書などで独自に勉強するのとほとんど変わりません。
ましてや学校の行事やイベント、年間で組まれたカリキュラムに合わせて進めるのはかなり時間をムダにしてしまいます。
専門学校などで就職につながりやすいのは「新卒」だからであって、第二新卒や一度社会人になった人にとっては年齢を重ねるだけで、余計に転職しにくくなってしまいます。
周りとの差をつけたいならスクールもアリ!
時間とお金に余裕があるのなら、Web系やプログラミングスクールに通うのもアリです。
何を学びたいか、どんな仕事に就きたいかによってコースが変わりますが、だいたい3ヶ月〜半年くらいで卒業、短いところでは1ヶ月の短期講座なんてのもあります。
費用はだいたい30〜50万円前後しますが、基礎から応用までみっちり学ぶことができて、就職先への斡旋や企業とのつながりもあるため、未経験や第二新卒でも就職しやすいのがメリットです。
時間もお金もそれなりにかかりますが、就職への確実性はあると言えます。
プログラミング・Webスクールは以下の3つがおすすめです。
第二新卒でも入れる会社で経験を積むが一番早い
ぶっちゃけ第二新卒であるなら、未経験でも入社可能な会社に入って経験を積む方が一番早いです。
現場が一番成長するのは当然ですし、お金も時間もかかりません。
ある程度大変なことは覚悟しておかなければなりませんが、最初の1年間はがむしゃらに働くことで、スクールや独学で学ぶ時間分も早く経験者になれます。
エンジニア系は、未経験からの研修などを設けている会社に巡り会えるまで時間はかかりますが、基礎勉強をしながら根気よく転職活動を続けましょう。
Web系であれば、割と未経験で募集している企業は多いので、転職しやすいですね。女性も多く活躍しているので、女性でIT業界に転職を考えている人はWeb系がおすすめです。
第二新卒の転職にはIT業界に強い転職エージェントは必須!
未経験でもIT企業・業界へ転職するなら、転職エージェントは必ず利用しておきましょう。
IT企業やWeb業界の多くは、一般転職サイトに出回っていない「非公開求人」として、転職エージェントなどで求人募集していることが多いためです。
一般転職サイトにも掲載しているIT企業は多いですが、大手企業や中小企業などの経験者での中途採用をしているところがほとんど、未経験や第二新卒でも入れるところはごくわずか。
たとえ未経験募集があったとしても、一般転職者がライバルなので倍率は高くなります。
また、転職エージェントではあなたに合った求人を探してくれるほか、書類の書き方や面接対策、就職できるまでを無料でサポートしてくれるので、第二新卒でも安心ですよ。
まずおすすめなのが、IT業界だけでなく幅広く求人を扱っている「マイナビジョブ20's」です。
マイナビジョブ20'sは、第二新卒などの20代専門の転職エージェントで、20代の転職市場を熟知したキャリアアドバイザーが初めての転職をフルサポートしてくれるのが強みです。
マイナビは新卒の就職活動でも利用したことがある人も多いと思いますが、大手企業や有名企業とのつながりも深く、様々な企業・業界に太いパイプを持っています。
もちろんIT企業の求人も多く、未経験でも入社可能なIT企業も多々ありました。
マイナビ独自の『適性診断』では、9つのパーソナリティから自分の性格や適性などを半段して、転職活動をするときに役立ちます。
何より第二新卒や20代に特化していることが、利用しやすいポイントでもありました。はじめての転職で不安な人は、マイナビジョブ20'sをメインに他の転職エージェントと並行して利用するのがおすすめですよ。
また、IT業界に強い「WORKPORT(ワークポート)」もおすすめです。私はここで今の大手Webマーケティング企業に転職することができました。
ワークポートはIT/インターネット業界専門の転職エージェントとしてサービスを開始し、今ではIT業界だけでなく、幅広い業界の求人を扱っています。
ただ、やはりIT/インターネット業界にもっとも強く、未経験でも入れるIT企業や第二新卒を歓迎する求人も多いのが特徴。「こんなのもあるんだ」という求人にも出会えます。
転職のプロが転職活動を徹底サポートしてくれますし、書類審査の際には直接企業に後押ししてくれたりするので、普通に転職活動するより転職しやすいのもポイントです!
最後に|未経験でIT企業・業界に入ってもやっていけるか不安な人へ
はじめてのIT業界で、とくに未経験だと入社できてもやっていけるか不安になりますよね。
私も最初はそうでしたが、きちんと覚えられるだろうか、仕事についていけるだろうか、先輩や上司に飽きれられないだろうか、など考え出したらきりがありません。
けれど、未経験だということを知って採用しているわけですから、企業側もその辺は承知しているはずですし、それはどこの業界や企業に入っても同じだと思います。
実際に飛び込んでみないとわからないことが多いですし、IT業界というのは仕事をしながら知識やスキルを習得していくものです。
確かにIT業界は技術職ですし、基礎でも知識やスキルをしっかり身につけておいて損はありません。
だからこそ、自分で勉強することや向上心はとても大切だと、私は現場で学びました。
でもそれって、飛び込んでみないとわからないことですし、飛び込んだからこそわかることでした。
経験がないといろいろ不安だと思いますが、まずはがむしゃらに1年間働いてみてください。
初めは確かに大変かもしれませんが、1年後には未経験時代がウソのようにスキルも知識も上達して、見える世界が変わっています。
やっぱり現場にいち早く飛び込むと、成長も早いのを感じます。
未経験や第二新卒でIT業界に転職したいと考えている人は、思い切って飛び込んでみてください。
そしたらきっと刺激的で、成長を感じる充実した日々が待っていますよ。
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