大手マイナビには「マイナビエージェント」ともう1つ、「マイナビジョブ20's」という転職エージェントがあります。
第二新卒や転職を考えている人では、こういった転職サポートの利用を検討していても、「マイナビエージェントとマイナビジョブ20'sの違いって?」「マイナビ転職と何が違うの?」と迷うことがあるでしょう。
結論から言えば、マイナビエージェントは幅広い年齢層向け、マイナビジョブ20'sは第二新卒や新社会人向けの転職エージェントです。
ここでは、マイナビジョブ20’sとマイナビエージェントの違いを徹底比較しながら、加えて、転職サイト「マイナビ転職」との違いもご紹介していきます。
マイナビジョブ20's(トゥエンティーズ)とは?
マイナビジョブ20's(トゥエンティーズ)は、20代を中心に第二新卒や既卒の若者を対象とした転職サポートを行っています。
総合型の転職エージェントとは異なり、対象を絞っているためサポートや紹介される求人が限定されています。
マイナビジョブ20'sの第二新卒の定義では、大学卒業後1〜3年で、派遣社員・契約社員でも一度は就業経験のある、もしくは留学などで就活が遅れた既卒の人を含みます。
まだ就業経験がなかったり、早期退職でのキャリアに自信のない人を対象にしているため、20代や第二新卒向けに特化した手厚いサポートが受けられます。
業界別求人率
職種別求人率
マイナビジョブ20'sで扱っている求人は、業界別で見ると「サービス・レジャー系」「メーカー系」「IT・通信系」が半数以上を占めています。職種別では、「営業」「経営・企画・管理」「IT・インターネット・通信」が多い特徴があります。
基本的に20代が人手不足の業界・職種や、20代の若者やキャリアの短い人でもチャレンジしやすい・転職しやすい求人を集めているからでしょう。
マイナビエージェントとは?
一方、マイナビエージェントは総合型の転職エージェントで、20〜30代が中心ですが一般転職者のほとんどが利用できます。扱っている企業や求人の数も多く、より幅広い人を対象にしています。
マイナビジョブ20'sとの違いは、対象者が一般転職者なのでキャリアにハンデがない人や、転職しやすい人を登録することが多いです。もちろん第二新卒でも利用は可能ですが、キャリアが短すぎる場合や転職しずらい人は登録すら難しいかもしれません。
とはいえ自分で求人に直接申し込むこともできるので、より多くの求人から探したい、情報収集のためにも利用する価値はあるでしょう。
業界別求人率
職種別求人率
一方、マイナビエージェントの業界別では「IT・通信系」「メーカー系」「サービス・マスコミ系」の順に多く、職種別では「IT・インターネット・通信」「機械・電気、電子・素材」「医療・医療機器・バイオ」の順に多くなっています。
マイナビエージェントではマイナビジョブ20'sと違い、一般転職者が多いため、キャリアやスキルがある即戦力としての求人を多く扱っています。
もちろん20代の若手を欲している企業求人も多いですが、第二新卒や既卒の20代の転職においては少しハードルが高くなるでしょう。
マイナビジョブ20'sとマイナビエージェントの違い!
求人数と対象者の違い
マイナビジョブ20's | マイナビエージェント | |
対象者 | 20代・第二新卒 | 20〜30代のビジネスパーソン |
拠点 | 東京、大阪、名古屋 | 東京、横浜、札幌、名古屋、大阪、静岡 |
スカウトサービス | なし | あり |
求人数 | ○ | ◎ |
「マイナビエージェント」は20〜30代の転職希望者全てを対象にしているため、求人数も多く、カバーするエリアなどもマイナビジョブ20'sよりも広いのが特徴です。
スカウトサービスも利用できるため、一見するとマイナビエージェントを利用する方がいいように見えますが、マイナビエージェントでは経歴や職歴があり、アドバンテージのない人が紹介・転職しやすい傾向にあります。
しかし、マイナビエージェントでは、当然ライバルはキャリアや職歴もしっかりある人達なので、第二新卒や経歴に自信のない人は不利になってしまうでしょう。
そういった人たちのためにあるのが「マイナビジョブ20's」であり、求人も転職サポートも若手の20代向けに特化しています。
マイナビジョブ20'sの求人は社会人経験の少ない人でも始めやすく、先で役立つ営業系・経営企画系が多い傾向にあります。
どちらが転職しやすいかは人にもよりますが、第二新卒や経歴の浅い人は素直に「マイナビジョブ20's」を利用した方がいいでしょう。
第二新卒や既卒の20代はマイナビジョブ20'sがおすすめ
第二新卒とは、新卒として働いてから3年以内の人を言いますが、スキルも経験も少なくて転職できるの?と不安に思う方も多いでしょう。
しかし、第二新卒や20代前半の若い人たちというのは、吸収力のある若手なうえに社会人としてのマナーが備わっているため、企業側にとっては育てやすく価値のある存在です。
「すぐに辞めてしまって」と不安に思うかもしれませんが、人手不足の現代では必要としている企業はたくさんいます。
そういった第二新卒や既卒の20代を専門として企業をマッチングさせるのが「マイナビジョブ20's」であるため、スキルや職歴に自信がない20代には有利なのです。
キャリアアップならマイナビエージェントがおすすめ!
一方で、キャリアアップや「マイナビジョブ20's」のカバーエリア外の方は、マイナビエージェントを利用するとよいでしょう。
マイナビエージェントでは幅広いビジネスパーソンを対象にしているため、業界・職種のほとんどをカバーし、キャリアアップや年収アップが期待できます。
企業側も即戦力となる人材を求めているため、相応のポジションや年収を用意しているところも多いです。つながっている企業も多いため、いくつかダメになっても代わりとなる企業はすぐに見つかるはずです。
また、対象幅が広い分、キャリアの短い第二新卒や若手20代にも対応しているため、マイナビジョブ20'sのカバーエリア外の人はマイナビエージェントを活用しましょう。
マイナビジョブ20’sとマイナビエージェントの違いは対象者を絞っていることですが、同じ転職エージェントです。
一方、「マイナビ転職」とは転職サイトでそもそものサービスが違います。
どう違うのかは、転職サイトには種類があることをまず知っておきましょう。「マイナビジョブ20's」との違いも、よく理解することができますよ。
転職サイト「マイナビ転職」との違い
「マイナビ転職」は、掲載された求人に自分で応募し、一人で転職活動を進めていくための「求人掲載型」転職サイトです。
- マイナビ転職:自分で求人を探す【求人掲載型】
- マイナビジョブ20's/エージェント:求人を紹介してもらう【紹介人材型】
つまり、「マイナビ転職」と「マイナビジョブ20's/エージェント」の違いは、求人掲載型か紹介人材型かになります。
両方を利用する方が情報は集めやすいですし、いろいろと勉強になることもあるでしょう。
転職活動は転職サイトを複数使うのが基本なので、「求人掲載型」と「人材紹介型」の両方に登録しておきましょう!
ただし、「マイナビ」同士で同じ求人に応募しないように注意しましょうね。
転職サイトには2種類ある
そもそも「転職サイト」には、自分で求人を探す「求人掲載型」と、求人を紹介してもらう「人材紹介型」の2種類があります。
求人掲載型(転職サイト)
求人掲載型は、企業が直接サイトに求人を出し、そこに掲載された求人から利用者が自分で応募するスタイルの転職サイトです。カウンセリングや面接対策などのサポートはなく、自分の都合でどんどん進めていくことができます。
利用者は履歴書のような職歴などを登録するため、それを見た企業からのスカウトやオファーもあります。いわば仲介者がなく、利用者と企業が直接やり取りを行って進めていきます。
ただ、求人掲載数は圧倒的に多いため、自由に転職を進めたい人やたくさんの求人から探したい人におすすめです。
◆求人掲載型(転職サイト)
- マイナビ転職
- リクナビNEXT
- doda(デューダ)
- en転職
人材紹介型(転職エージェント)
一方、人材紹介型は利用者と企業の仲介となり、利用者に企業の求人を紹介していくスタイルになります。いわゆる「転職エージェント」です。
利用者は転職エージェントに登録し、カウンセリングや相談をしながら希望や条件に合った求人を紹介してもらえます。面接対策などのサポートを受けながら転職活動を進めていけるため、よりミスマッチのない転職がスムーズに進められます。
転職に慣れている人や自分のペースで進めていきたい人には向かないので、初めての転職や一人では進めていくのが難しい人におすすめです。
◆人材紹介型(転職エージェント)
- マイナビジョブ20's
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- dodaエージェントサービス
マイナビジョブ20'sとマイナビエージェントの違い!|まとめ
最後に、マイナビジョブ20'sとマイナビエージェントの違いをまとめておきます。
転職エージェントはたくさんありますが、それぞれ対象者が異なるため、紹介される求人や情報も異なります。
そのため、自分に適した転職エージェントを見つけることが、転職成功のカギとなるでしょう。
※新型コロナウイルス感染拡大を防止しています 現在転職エージェント等では、Web・電話面談となっています。 感染を拡大させないためにも、利用者の安全のためにも、こうした対応をきちんとしてくれているどうかも転職エージェント選びのポイントになりますね。
転職活動の進め方からサポートを始め、転職の悩みや不安なども相談できるのが転職エージェントですが、まだ転職を決めかねているいう人も情報収集として利用することをおすすめします。 以上が、マイナビジョブ20'sとマイナビエージェントの違いです。 両方を利用してみて違いを実感しながら、自分に合っている転職エージェントを利用して行きましょう! その他の転職エージェントとの違いや比較をしたい場合は、「入社1〜2年目の第二新卒におすすめの転職サイト・エージェント」を参考にしてみてくださいね!