今の自分は本当にこれでいいのか。若い今のうちに「夢を追いかけたい!」という気持ちが抑えられなくて、転職やその夢を追うことに悩んではいませんか?
新卒で入社してしばらく働いていると、ふと自分の仕事や人生疑問を持つようになる時が誰にでもあります。それは初めて社会に出て働くことで思い起こされ、自分の夢や憧れといったものが出てくるものです。
しかし、夢を追うことは簡単ではありません。
そこで本記事では、夢を追っていいものなのか、そのためにはどうするべきか、あなたに夢を追う本当の覚悟があるのかを確かめていきましょう。
あなたが夢に目覚めたきっかけは?
突然ですが、あなたが夢を追いかけたいと思うようになったきっかけは何ですか?
それは「夢」や「目標」ではなく、今の現状からの「逃げ」からきているかもしれません。
人は今の現状に不満や満足できないことがあると、違うことや場所に目をそらしてしまうもの。今の現状から逃げ出したい気持ちが、過去の夢ややり残したことに走っている場合があります。
もう一度自分を見つめ直し、今持っている収入や立場を天秤にかけたときでも夢に傾くのか、確かめてみてください。
新卒で退職や夢を追うことのリスク
新卒で入社し社会人として働き始めると、多くの20代が突如、今までとはかけ離れた業界・職種に飛び出そうと気持ちがいく瞬間や期間が出てきます。
しかし、あまりにも現状からかけ離れた夢を追いかけようとすることには、大きなリスクがあることを知っておかなければなりません。
それは、「収入」「ステータス」「時間」「住居」「人生設計」…etc。
それらを全て失うことがあるくらいの覚悟ができていますか?
収入、ステータス
まず、あなたが、現在の会社で得ている収入は無くなります。
夢を追うにしろ、転職するにしろ、せっかく入った企業からの収入やステータスを捨てることになります。夢を追いかけて失敗したら、もう一度そこに戻れるということはないでしょう。
新卒で会社を辞めるということは、履歴書には「早期退職」という傷が一生残り、転職や社会復帰する時に大きなデメリットとなります。大企業への転職はまず厳しくなります。
その夢を追いかけるために転職するのなら、名前を聞いたことがない会社やどんなに小さい企業でも、そこで経験を積む覚悟があることが前提条件です。
時間、住居
その夢が「絵」や「音楽」などの芸術、起業や小説家など、自分の力で稼いでいくことであれば、人生のほぼ全ての時間をかける覚悟はありますか?
会社に属さず稼いでいくということは、何十時間・何年続けても、どれだけやっても1円も稼ぐことができないかもしれません。常に考え行動していかなければなりません。
言い方は悪いですが、会社で働いていれば、仕事さえすればどんな時間を過ごしても毎月決まった額のお金が入ってきます。
転職をするにしても、希望する職種や会社が今の場所から離れていたら、引っ越してまでする覚悟がありますか?
会社を辞めて夢を追うことは、自由な時間も場所もなくなる可能性があるということです。
それは本当に夢か(ある第二新卒者の話)
ある新卒入社1年目の若者が、自分を活かせるクリエイティブな仕事がしたいと「デザイナー」になるのが夢だと言いました。(自分の夢に当てはめて考えてみてください。)
ですが、転職先として受ける会社は大手メーカーのデザイン部門ばかりで、転職活動はうまくいきませんでした。未経験でいきなり大手は正直受かる可能性は低いです。
そのため、広報とデザインを兼任できるくらいの小さな会社で3年くらい経験を積んで、そこから次を考えるという道がベストでしょう。
しかし、その若者は「名前も聞いたことがない小企業に行くのは不安」と足踏みします。
いきなりデザイナーの仕事をすることが難しいとわかった若者は、「企画や出版社の編集でも」と希望を切り替えました。そういったクリエイティブな仕事というのは、いきなり大きな会社で働くのはほぼ不可能です。
そのため名前も聞いたこともないような小企業で経験を積まなければならないため、今の年収が大幅に下がったり、引っ越しをすることにもなります。
しかし、それには抵抗があったようで、結局また別の仕事を探したそうです。
つまり、その新卒の若者には、今の生活を変えるだけの「覚悟」ができていなかったのです。
あなたは自分の夢や目標を天秤にかけたとき、それらをすべて捨てる覚悟がありますか?
夢ではなく、ただ今の現状から逃れたいだけでないのか、もう一度自分を掘り下げてみてください。
全てを捨てても「夢」を追う覚悟があるか
夢や目標を持つ、夢に向かって頑張ることは素晴らしいことです。
ただ今を楽しむことばかり考えている人や、何も夢がなく生きる人に比べれば、夢を見つけることができただけでも幸せなことです。
夢があるだけで人生の方向性が見え、生き方が定まりますよね。やりたいことや夢を持つ人は、イキイキとしていて、目標に向かって進むその姿に周りは心惹かれてしまうものです。
しかし、今までと違ったフィールドに夢を追うなら、リスクや犠牲にしなければならないことが数多くあります。ましてや新卒の転職や退職ともなれば、なおさらです。
収入、ステータス、時間、住居、人生設計など、それらを考えてもどうしても挑戦したいときには、うまくいくかはともかく、一度トコトンやってみるのも人生の糧になるでしょう。
夢を諦められない人へ!新卒で夢を叶えるために
夢に近づくためには行動が必要
よく”夢は必ず叶う”といったうたい文句がありますが、あれは半分正解で半分間違いです。
確かに諦めなければいつか叶うかもしれませんが、叶わない人の方がはるかに多いです。しかし僕は、「夢を諦めなければ必ず叶うわけではないが、何もしなければ近づくことすらできない」というのが答えだと思っています。
何もしなければ何も変わりません。
あなたがどうしても夢や憧れを追いかけて転職したいのであれば、行動することが大切です。
副業や個人でまずは始めてみる
新卒で退職してその道に進むことは相当のリスクを背負うことになります。
その覚悟があるならばよいですが、堅実に進むなら「副業」など個人で始めるのがベストと言えます。まずは仕事の後や休日などを使って、自分でできる活動をしてみるべきです。
先ほどのデザイナー志望の第二新卒であれば、自分でデザインや規格の勉強をしてポートフォリオなどを作ってみます。それをもとに「ココナラ」や「ランサーズ」などで仕事をしてみてください。
いきなり知らない人から仕事を取るのが難しければ、友人・知人に提案してみるのも1つの手です。SNS等で発信するのもよいでしょう。
そこから実績や経験を積み、企業へ転職するなり独立するなりができます。
「仕事が忙しい」「一人でするのは怖い」と言って何もしないのは本当に夢を追う覚悟がない証拠です。本気で夢を追いかけたいなら、まずはそこから始める行動力を持つことからでしょう。
その道に近しい企業へ転職する
一人で活動するのが難しく感じる場合は、手っ取り早くその業界や職種に近い企業へ転職することです。
新卒で転職は難しい場合もありますが、逆に何色にも染まっていない若手だからこそ、飛び込める身軽さと有利に働く条件が揃っています。
確かに今の職場で学べることもあるでしょうし、焦る必要はないかもしれません。しかし、今の職場で学べる社会人の基礎は転職先でも学ぶことはできますし、その分人生という時間を消費してしまいます。
どうせ時間を使うなら、近しい業界や企業で学ぶ方が圧倒的に近道です。
転職活動は退職しなくてもできるので、まずは仕事をしながら転職活動を始めて、転職先が決まったら退職すればリスクはありません。
新卒で転職するなら転職エージェントは必ず使おう!
新卒で転職するとなると初めての経験になる方がほとんどだと思います。僕もそうでしたが、転職の進め方やまずは何をすればいいのかわからないことが多いです。
求人情報や活動のコツは、検索しても出てきますが、転職エージェントなどのプロに聞くことが一番確実です。
転職エージェントでは、進みたい道の相談から適正診断、求人のピックアップや紹介、書類添削や面接対策、内定後の給与交渉まで全て行ってくれます。
登録から利用まですべて無料ですし、必ず転職しなければならないわけではないので、情報収集にだけ利用するのもアリです。何より、新卒(第二新卒)としての転職活動のコツや注意点などを熟知しています。
転職エージェントが持つ情報は一般には出回らず、企業を直接見ているためかなり有益です。まずは在職中にでも情報収集から始めてみるのがよいでしょう。
新卒におすすめの転職エージェントはこちらでまとめているので、参考にしてみてください。
いつでも夢を諦める必要はない!何よりまず行動を
社会人になって夢を諦める人は多いです。その環境や状況に順応してしまい、動きにくくなってしまうのでしょう。
確かにある程度の年齢や新卒から夢を追いかけるのは、それなりに覚悟が必要かもしれません。
しかし、一度きりの人生、そのままでいいのでしょうか。
何より今の肩書きにこだわっていては何も得ることはできません。できることから始めてみてはどうでしょうか。きっとその行動したことは、どんな結果になっても、後でよかったと思えるはずですから。