新卒や第二新卒で求人サイトやハローワークで求人を見ても、ブラック企業か判断するのは難しいですよね。
しかし、ブラック企業には特徴や共通点があり、お伝えする点に注意して選べば確実に見分けることができます。
私自身、毎日3時間くらいしか寝れない「ブラック」と呼べるような企業に半年間いたことがあり、もう一度戻れと言われても吐き気と胃痛で絶対に無理です。
この記事では、第二新卒や経験の少ない人でも、確実にブラック企業と判断できる基準や見分け方をご紹介します。ブラック企業に入らないために、経験の少なさは注意力と情報でカバーしましょう!
ブラック企業の見分け方|求人編
ブラック企業の見分け方でまず第一に見るのが、「求人票」ですね。
求人票で気を付けておきたいことが2つあるので、チェックしておきましょう。
求人票と実際の情報とのズレをチェック!
ブラック企業の特徴として、求人票に記載された待遇や情報が実際に入社すると大きく異なることがあります。
最も多いのは、「月給20万円(基本給)」とあっても実はこの基本給の中に80時間の残業代を含んでいるといったパターンです。
実際は基本給は十数万円で、残業代や手当などが込みで20万円となっているなどです。すでに給料が決まっているので、どれだけ残業しても数字が変わらず、かなりのサービス残業を強いられるケースです。
特に新卒や若手は実際の待遇については面接などでは聞けないことも多く、「入社したら内容が違っていた」なんてことがよくあるのです。
このようなことになる前に、内定をもらった後に送られてくる「採用内定通知書」等に記載された労働条件をきちんとチェックしておくことが大切です。少しでも気になる点や異なる条件があるのなら、臆せず連絡をしましょう。
曖昧な態度や逆ギレしてくる場合は、ブラック企業の可能性が高いです。
不自然なほど誇張した求人
求人を探すときにブラック企業を見分けるポイントとして、給料や待遇などをやたらよく表現している場合も要注意です。
ブラック企業は人の出入りが激しく、常に人手不足に陥っています。そのため、なかなか仕事が見つからない人や条件を選ぶ若者を大量に呼び込むために、あえて誇張した表現を使います。
また、「実力主義」「頑張った分だけ給料がもらえる」など、やりがいや成果主義を主張するケースも多く、実際に給料が低ければ「お前の頑張りが足りない」などと企業方針でごまかせるため、過酷な労働を強いられる場合があります。
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- 「学歴不問」「未経験者歓迎」
- アットホームな会社です!と仲間内の写真をデカデカと掲載
こういった過剰な表現はブラック企業の可能性が高いので、見分け方として覚えておきましょう。
また、ずっと掲載されている求人もブラック企業の可能性が高いです。
ブラック企業の見分け方|面接・質問編
面接でブラック企業を見分けるのは最も難しいですが、以下の点には注意しておきましょう。
面接官が横暴や罵倒してくる
面接において、圧迫面接等は普通に行われるものですが、明らかな暴言や個人を傷つけるような発言・指示をする会社はブラック企業の可能性があります。
ストレス耐性や我慢強さを見るためと思ってしまいそうですが、「怒鳴る」などと同様、圧迫面接を大きく勘違いしている面接官は意外といます。
こうした企業はブラック企業以前に、「ここで、この人と働きたいと思えるか」で判断しましょう。
企業情報や業務の詳細をはっきりさせない
会社情報や業務内容をうやむやにしてくる企業には、注意しましょう。
本来、面接とは「働きたい側」と「雇用したい側」の立場は対等であり、お互いに認識のすり合わせをする場所でもあります。
こうした情報を明かさない企業は、重労働や投げっぱなしでこき使うためや、後で理不尽な要求をしてくる場合があるため、避けるようにしましょう。
明らかにプライベートな質問をしてくる
特に女性に対して多く見られることですが、以下のような明らかにプライベートな質問、個人的感情が絡む質問をしてくる場合は要注意です。
- 付き合っている人がいるかどうか
- どんな人が好みなのか
- 妊娠していないか
- 結婚は考えているのか
上記のような質問は、女性の場合「セクハラ」に当たる可能性もあります。
また、「制服準備のため」などとこじつけ、身体のサイズなどを聞いてくる場合もあるので、気を付けましょう。
ブラック企業の見分け方|情報収集編
他にも、以下のような情報収集をすることによってブラック企業か見分けることができます。
- 四季報で離職率の高さをチェック!
- 残業時間や有給休暇の取得日数をチェック!
- 会社に労働組合があるか
- マスコミ報道やニュースをチェック!
- 転職サイトや口コミサイトを利用する
- 夜遅くまで電気がついている
1つずつ解説していきます。
四季報で離職率の高さをチェック!
ブラック企業を見分ける上で、まずチェックしてほしいのが「離職率の高さ」です。
新卒で入社した人の入社3年以内の離職率をチェックします。
離職率については、毎年発売されている「就職四季報」(東洋経済新報社)に、新卒入社の3年後の離職率が掲載されています。
新卒入社の離職率が高い企業は、若者が働き続けることが難しく、毎日の長時間労働や有給休暇も取れないようなブラック企業の可能性が高いです。
見方としては、四季報に「NA(ノーアンサー)」記載されている企業は問題があります。そもそも「NA」を出している時点で警戒するべきでしょう。
説明会などで直接聞きたいところですが、まず答えないかそもそも聞きずらいです。
その場合、「四季報」でその企業の従業員数と採用数を調べます。
▲最新版「就職四季報」(Amazonより)
従業員数に比べて採用数が極端に多い場合は、離職率が高い可能性があるので注意しましょう。
残業時間や有給休暇の取得日数をチェック!
意外に見落としがちですが、行きたい企業の残業時間や有給休暇の取得日数もブラック企業を見分ける大事なポイントです。
この情報も「就職四季報」で確認することができ、掲載欄に「NA」と記載されている会社も当然のようにあります。
四季報にウソは書けないので、公開できないようなことはこうして「NA」とするケースが少なくありません。
たとえデータがきちんと記載されていても、あくまで目安として認識しておきましょう。
会社に労働組合があるか
ブラック企業の見分け方であまり確認する人が少ないですが、「労働組合があるか」はとても重要です。
「労働組合」とは、労働者が自分たちの権利を守るために団結して会社と戦うための組合です。
団体交渉をしたり、今はあまりありませんがストライキなどを起こしたりもできます。
企業にとっては、労働者一人との間にはとてつもない力の差がありますが、団体となり組合として会社に立ち向かうことができる労働組合の力は大きく、企業はこれを無視することができません。
つまり、会社に「労働組合」を設けている企業は、きちんと労働者に意見する権利を与え、対等であろうとする企業の表れでもあるのです。
ブラック企業にさせないためにも、労働組合に入って声をあげることが大切です。
マスコミ報道やニュースをチェック!
電通の20代社員の自殺も話題になりましたね。
ニュースやマスコミ報道のあった会社はよっぽどなので、すでに避けているかもしれませんが、当然チェックしておくべきです。
過去にまでさかのぼり、過労死、サービス残業、セクハラなどの報道があった企業はブラック企業である可能性が高いので注意してください。
ネットなどでも検索すればすぐに出てきますが、問題は事件となっていないけれどサービス残業やパワハラなどが横行している場合です。
転職サイトや口コミサイトを利用する
ブラック企業の見分け方で参考になるのが、口コミサイトです。
現役社員が書き込むサイトや口コミなど、インターネットの情報などをチェックしておきましょう。
一番良いのは、大学の先輩など知っている人が入社している場合に直接聞いてみることですね。
個人的には、「転職会議」や「カイシャの評判」「Vorkers」辺りがおすすめです。
ただし、口コミサイトを信用しすぎず、あくまで参考程度にしておきましょう。
矛盾してしまいますが、あまり口コミを見すぎると悪いところばかりに目がいき、きちんとした企業選びができなくなる可能性があります。
夜遅くまで電気がついている
これは実際に会社へ行き、夜遅くでも電気がついていればサービス残業や激務の可能性が非常に高いです。
ブラック企業の特徴として、特に若者や経験不足の人にノルマや終わらない資料作りなどをさせ、サービス残業をさせることがあります。
精神論などで若い社員を押さえつけ、できなければ「甘えている」「自分たちはこれくらいやっていた」などと若いからと言う理由でいじめるケースも少なくありません。
できなければ返してもらえないことがほとんどなので、深夜でもオフィスの電気がついている会社は危ないです。
新卒や若手がブラック企業に入らないためには?
ここまで、ブラック企業の見分け方を「求人票」「面接」「情報収集」のそれぞれでご紹介しましたが、当然ですが完璧ではありません。
「見分け方」だけでは防げない?
ブラック企業に入らないようにするには、上記のような求人や企業に注意することも大切ですが、自分一人では限界があります。
まさか自ら会社に乗り込んで、社内を調査することもできません。
第二新卒や既卒など、経験も知識も少ない20代でなくとも「ブラック企業」を見極めるのは難しいです。
表向きはいくらでもごまかせるので、本当の内情までは知ることができません。
特に転職や就職に困る若手は、正社員になりたいという意識を逆手に取られやすいからです。
ブラック企業を排除する転職エージェントを使う
しかし今や、実際に企業に足を運んで調べたり、内情を細かく教えてくれる転職エージェントも存在します。
転職エージェント「いい就職.com」は、紹介・提携する企業には厳しい基準があり、内情調査や審査でブラック企業を徹底排除しています。
第二新卒向けの転職エージェント「いい就職.com 」では、実際に専任スタッフが企業へ足を運び、内情や働きやすさを調べた正当な企業しか紹介していません。
企業数は普通の転職サイトより少ないですが、安心した働き口を見つけられるのは間違い無いでしょう。
ブラック企業の見分け方だけでは表面上の情報しか得られませんが、いい就職.comなどの内部事情を知る転職エージェントで転職活動することが、一番確実にブラック企業に入らない方法かもしれませんね。
経営者や採用担当者とも話す機会があり、しかも全て無料で受けられます。
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まとめ|特に重要なブラック企業の見分け方
以上が、誰でもできるブラック企業の見分け方です。
最後に、特に重要な見分け方の7ポイントをまとめておきますので、これだけはきちんと把握しておきましょう。
- 離職率が高い!
- 残業時間や有給休暇の取得日数が不明!
- 求人票と実際の情報とのズレがある!
- 会社に労働組合がない
- マスコミ報道やニュースでブラックな情報がある!
- 夜遅くまで会社の電気がついている!
- 不自然なほど誇張した求人!
上記のポイントに注意して、新調に企業を選ぶか、ブラック企業を排除して求人を紹介してくれる転職エージェントなどを活用していきましょう。