ブラック企業

ブラック企業に入りたくないのですが、見分け方を教えてください。

近年、テレビやネットでよく見るようになった「ブラック企業」ですが、転職サイトやハローワークで求人を探しても、ブラック企業か判断するのは難しいですよね。

しかし、ブラック企業には特徴や共通点があり、お伝えする点に注意して選べば確実に見分けることができます。

この記事では、二新卒や経験の少ない人でも、確実にブラック企業と判断できる基準や見分け方をご紹介します。

私も「ブラック企業」と呼べるような企業に半年間おり、苦渋をなめてきた一人で、もう一度戻れと言われても吐き気と胃痛で絶対に無理です。

ブラック企業に入らないために、経験の少なさは注意力と情報でカバーしましょう!

確実にブラック企業と言える7つの特徴

ブラック企業と言っても、人によって感じ方や価値観が違うため、主観に基づく内容はブラック企業と判断しずらいことが多いです。

しかし、明確にブラック企業と呼べるような企業には、以下7つの特徴があります。

・サービス残業が多い
・月80時間以上の残業がある
・年間休日が104日以下
・離職率が高い
・経費の自腹支払いや罰金がある
・他社員の前で普通にいじめやパワハラがある
・辞めさせてもらえない

上記特徴について1つずつ見ていきます。

サービス残業が多い

サービス残業とは、定められた業務時間外の仕事(残業)において給与が支払われないことを指しますが、サービス残業が毎月ある会社はブラックに近いです。

例え直接業務に関わることでなくとも、時間を拘束されている以上、いかなる業務であろうと会社側は給与を支払わなければなりません。

よくある例としては、求人票などに「固定残業代」として「月45時間の残業で○○円」など上限が決められており、それ以上は出さない方針の会社がありますが、例え残業代が固定されていても、その時間を超えた分は支払う義務があります。

上記のことに対して「支払う」等が求人に書いてないと要注意です!

月80時間以上の残業がある

国が定めている労働基準法では「1日8時間・1週40時間勤務」で、それ以外の労働は「時間外労働」つまり「残業」になります。

同法の36(サブロク)協定では、時間外労働は1ヵ月45時間までと決められているため、この時間を過ぎる月が何度もある場合はブラック企業の可能性が高いです。

例えば、月20日勤務で、1日8時間労働に加えて平均3時間であれば月60時間4時間であれば1カ月の時間外労働は80時間となります。

「過労死」でニュースになった電通などは月80~200時間を超えているにも関わらず、それが隠蔽されていたため、見分けるのは難しいこともあります。

ただし、ベンチャー企業や残業時間が多くなりがちな職種、またはそれを勉強として受け入れられる場合や、きちんと給与として支払われる場合は例外です。

年間休日が104日以下

労働基準法には年間休日数の決まりはありませんが、1日の所定労働時間を8時間と設定している場合であれば、年件休日数が105日以上なくてはなりません。

これは、「法定労働時間」の計算で1週40時間、年間約260日までしか働けないためです。

そのため、法定休日の52日を超えていても、「法定労働時間」の観点から年間休日が104日以下の場合はブラック企業と言ってもおかしくないでしょう。

離職率が高い

ブラック企業の特徴と言えば、離職率の高さも基準になります。

平均的な勤続年数が短く、職場環境や劣悪な待遇などで毎年退職者が多く、その大量の穴を埋めるために採用活動を行う企業で、毎年の離職率が30%を超えてくると要注意です。

見分け方は後半の「離職率の高さをチェック!」で解説しているので、参考にしてみてください。

経費の自腹支払いや罰金がある

企業の中には、仕事で必要な経費(交通費や資材費など)を実費で社員に負担させる企業もあります。

基本的には仕事に関わることで発生した費用は、経費として会社側に請求し、負担してもらうものですが、「自分の仕事のためだろう」「お前がミスをしたせいだ」などとこじつけて、社員に負担させるのです。

また、遅刻やノルマ未達成などで罰金や給与からの天引きを行うような企業もあり、確実にブラック企業と呼べます。

他社員の前で普通にいじめやパワハラがある

職場で上司が怒鳴り声をあげることが日常的に起こっていたり、あからさまないじめを皆の前で平然とする企業にも要注意です。

昭和の時代や、ドラマや映画などではいまだに取り上げられていますが、こうした行為はパワハラに当たります。

もちろん、節度ある注意や叱りはあって当然ですが、皆が見ている前で見せつけるような会社には気を付けましょう。

職場を見ることは難しいですが、後半の「ブラック企業の見分け方|情報収集編」などを参考に、口コミサイトや会社見学で雰囲気を調べておくのも大切です。

辞めさせてもらえない

これは私の友人に実際にあった例ですが、退職願い・届けを受理しない、何かと怒鳴りつけて辞めさせてもらえない企業もあります。

社長ワンマンで人数も少ない小さな企業だったため、責任や罪悪感を押し付け、精神的にも物理的にも辞めさせてもらうことができなかったと言います。

本来、会社というのは正社員の場合、退職の意志を伝えた日の2週間後には辞められると民法で定められており、会社側はこれを拒否することはできません。

もし、そんな口コミがあった、事例があったような会社であれば、ブラック企業の可能性が高いです。

ブラック企業の見分け方|求人編

ブラック企業の見分け方でまず第一に見るのが、「求人票」ですね。

求人票で気を付けておきたいのが以下の2つです。

  • 求人票と実際の情報とのズレをチェック!
  • 不自然なほど誇張した求人

順番に解説していきます。

求人票と実際の情報とのズレをチェック!

ブラック企業の特徴として、求人票に記載された待遇や情報が実際に入社すると大きく異なる場合です。

このパターンが今もっとも多く、「月給20万円(基本給)」とあっても実はこの基本給の中に80時間の残業代を含んでいることがあります。

実際は基本給は十数万円で、残業代や手当などが込みで20万円となっているなどです。すでに給料が決まっているので、どれだけ残業しても数字が変わらず、かなりのサービス残業を強いられるケースです。

実際の待遇については面接などでは聞けないことも多く、「入社したら内容が違っていた」なんてことがよくあるのです。

しかし当時の私のような20代の若者は、苦労して入社した会社であったり、新卒で辞めることのリスクを逆手に取られて、「甘いえている」「どこにも転職なんてできない」と真面目な人ほど付け込まれやすい。

このような場合になる前に、内定をもらった後に送られてくる「採用内定通知書」等に記載された労働条件をきちんとチェックしておくことが大切です。

少しでも気になる点や異なる条件があるのなら、臆せず連絡をしましょう。

曖昧な態度や逆ギレしてくる場合は、ブラック企業の可能性が高いです。

不自然なほど誇張した求人

求人を探すときにブラック企業を見分けるポイントとして、給料や待遇などをやたらよく表現するところも「ブラック企業」の典型です。

ブラック企業は人の出入りが激しいため、常に人手不足に陥っています。

そのため、なかなか仕事が見つからない人や条件を選ぶ若者を大量に呼び込むために、あえて誇張した表現を使います。

また、「実力主義」「頑張った分だけ給料がもらえる」など、やりがいや成果主義であることを主張するケースもブラック企業の典型的なケースです。

実際に給料が低ければ「お前の頑張りが足りない」などと企業方針でごまかせるため、過酷な労働を強いられる場合があります。

ブラック企業の典型的な表現例

  • 25歳で年収○○万円
  • 実力次第で年収○○万円も可能!
  • 成果主義、実力主義の会社です
  • 「学歴不問」「未経験者歓迎」
  • アットホームな会社です!と仲間内の写真をデカデカと掲載

こういった過剰な表現はブラック企業の可能性が高いので、見分け方として覚えておきましょう。

また、ずっと掲載されている求人もブラック企業の可能性が高いです。

掲載期間の長い求人は注意!第二新卒が騙されないためのポイント誰だって「ブラック企業」には入りたくありません。 とはいえ、たいていは入社してから気づくことが多く、あなたも現在ブラック企業で苦労...

ブラック企業の見分け方|面接・質問編

面接でブラック企業を見分けるのは最も難しいですが、以下の点には注意しておきましょう。

  • 面接官が横暴や罵倒してくる
  • 企業情報や業務の詳細をはっきりさせない
  • 明らかにプライベートな質問をしてくる

では、見ていきましょう。

面接官が横暴や罵倒してくる

面接において、圧迫面接等は普通に行われるものですが、明らかな暴言や個人を傷つけるような発言・指示をする会社はブラック企業の可能性があります。

ストレス耐性や我慢強さを見るためと思ってしまいそうですが、「怒鳴る」などと同様、圧迫面接を大きく勘違いしている面接官は意外といます。

こうした企業はブラック企業以前に、「ここで、この人と働きたいと思えるか」で判断しましょう。

企業情報や業務の詳細をはっきりさせない

会社情報や業務内容をうやむやにしてくる企業には、注意しましょう。

本来、面接とは「働きたい側」と「雇用したい側」の立場は対等であり、お互いに認識のすり合わせをする場所でもあります。

こうした情報を明かさない企業は、重労働や投げっぱなしでこき使うためや、後で理不尽な要求をしてくる場合があるため、避けるようにしましょう。

明らかにプライベートな質問をしてくる

特に女性に対して多く見られることですが、以下のような明らかにプライベートな質問、個人的感情が絡む質問をしてくる場合は要注意です。

  • 付き合っている人がいるかどうか
  • どんな人が好みなのか
  • 妊娠していないか
  • 結婚は考えているのか

上記のような質問は、女性の場合「セクハラ」に当たる可能性もあります。

また、「制服準備のため」などとこじつけ、身体のサイズなどを聞いてくる場合もあるので、気を付けましょう。

ブラック企業の見分け方|情報収集編

  • 四季報で離職率の高さをチェック!
  • 残業時間や有給休暇の取得日数をチェック!
  • 会社に労働組合があるか
  • マスコミ報道やニュースをチェック!
  • 転職サイトや口コミサイトを利用する
  • 夜遅くまで電気がついている

四季報で離職率の高さをチェック!

ブラック企業を見分ける上で、まずチェックしてほしいのが「離職率の高さ」です。

新卒で入社した人の入社3年以内の離職率をチェックします。

離職率については、毎年発売されている「就職四季報」(東洋経済新報社)に、新卒入社の3年後の離職率が掲載されています。

新卒入社の離職率が高い企業は、若者が働き続けることが難しく、毎日の長時間労働や有給休暇も取れないようなブラック企業の可能性が高いです。

見方としては、四季報に「NA(ノーアンサー)」記載されている企業は問題があります。そもそも「NA」を出している時点で警戒するべきでしょう。

説明会などで直接聞きたいところですが、まず答えないかそもそも聞きずらいです。

その場合、「四季報」でその企業の従業員数と採用数を調べます。


就職四季報2022年版

▲最新版「就職四季報」(Amazonより)

従業員数に比べて採用数が極端に多い場合は、離職率が高い可能性があるので注意しましょう。

残業時間や有給休暇の取得日数をチェック!

意外に見落としがちですが、行きたい企業の残業時間や有給休暇の取得日数もブラック企業を見分ける大事なポイントです。

この情報も「就職四季報」で確認することができ、掲載欄に「NA」と記載されている会社も当然のようにあります。

四季報にウソは書けないので、公開できないようなことはこうして「NA」とするケースが少なくありません。

たとえデータがきちんと記載されていても、あくまで目安として認識しておきましょう。

会社に労働組合があるか

ブラック企業の見分け方であまり確認する人が少ないですが、「労働組合があるか」はとても重要です。

「労働組合」とは、簡単に言うと、労働者が自分たちの権利を守るために団結して会社と戦うための組合です。

団体交渉をしたり、今はあまりありませんがストライキなどを起こしたりもできます。

企業にとっては、労働者一人との間にはとてつもない力の差がありますが、団体となり組合として会社に立ち向かうことができる労働組合の力は大きく、企業はこれを無視することができません。

つまり、会社に「労働組合」を設けている企業は、きちんと労働者に意見する権利を与え、対等であろうとする企業の表れでもあるのです。

ブラック企業にさせないためにも、労働組合に入って声をあげることが大切です。

マスコミ報道やニュースをチェック!

電通の20代社員の自殺も話題になりましたね。

ニュースやマスコミ報道のあった会社はよっぽどなので、すでに避けているかもしれませんが、当然チェックしておくべきです。

過去にまでさかのぼり、過労死、サービス残業、セクハラなどの報道があった企業は、ブラック企業である可能性が高いので注意してください。

ネットなどでも検索すればすぐに出てきますが、問題は事件となっていないけれどサービス残業やパワハラなどが横行している場合です。

転職サイトや口コミサイトを利用する

ブラック企業の見分け方で参考になるのが、口コミサイトです。

現役社員が書き込むサイトや口コミなど、インターネットの情報などをチェックしておきましょう。

一番良いのは、大学の先輩など知っている人が入社している場合に直接聞いてみることですね。

個人的には、「転職会議」や「カイシャの評判」「Vorkers」辺りがおすすめです。

ただし、口コミサイトを信用しすぎず、あくまで参考程度にしておきましょう。

矛盾してしまいますが、あまり口コミを見すぎると悪いところばかりに目がいき、きちんとした企業選びができなくなる可能性があります。

夜遅くまで電気がついている

これは実際に会社へ行き、夜遅くでも電気がついていればサービス残業や激務の可能性が非常に高いです。

ブラック企業の特徴として、特に若者や経験不足の人にノルマや終わらない資料作りなどをさせ、サービス残業をさせることがあります。

精神論などで若い社員を押さえつけ、できなければ「甘えている」「自分たちはこれくらいやっていた」などと若いからと言う理由でいじめるケースも少なくありません。

できなければ返してもらえないことがほとんどなので、深夜でもオフィスの電気がついている会社は危ないです。

実はハローワークにはブラック企業が多い

求人と言えば、ハローワーク(無料職業案内所)を思い浮かべる人もいるでしょう。

ハローワークでは、就職の相談、企業の紹介、応募書類の添付、各種セミナーなどを無料で行っています。

ハローワークの求人は中小企業がほとんどで、大手はわずかしかありませんが、既卒者や転職を考える場合は中小企業が対象になるでしょう。

しかし、ハローワークには大きな落とし穴利用しない方が良い理由があります。

「カラ求人」やブラック企業が多い

ハローワークに行ってみるとわかりますが、いつも混み合っていることをご存知でしょうか。中高年が長期にわたって就職が決まらない理由もありますが、もう一つの理由は「カラ求人」の多さです。

「カラ求人」とは、求人はしているものの実際には採用する気がない求人を言います。

2007年に雇用対策法が改正され、ある種を除いて年齢制限を設けることが禁止されました。ただ、募集や面接時に制限しないというだけで、雇用に義務付けられているわけではありません。

そのため求人はしても、年齢だけ見て落とす会社が増えています。

また、ハローワークで求人するのは無料なうえ、雇用条件によって企業側に助成金が支払われます。企業にとってはリスクがないため、ブラック企業が入り込みやすいのです。

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ブラック企業に入らないようにするには?

ここまで、ブラック企業の見分け方を「求人票」「面接」「情報収集」のそれぞれでご紹介しましたが、当然ですが完璧ではありません。

「見分け方」だけでは防げない?

ブラック企業に入らないようにするには、上記のような求人や企業に注意することも大切ですが、自分一人では限界があります。

まさか自ら会社に乗り込んで、社内を調査することもできません。

第二新卒や既卒など、経験も知識も少ない20代でなくとも「ブラック企業」を見極めるのは難しいです。

表向きはいくらでもごまかせるので、本当の内情までは知ることができません。

特に転職や就職に困る若手は、正社員になりたいという意識を逆手に取られやすいからです。

ブラック企業を排除する転職エージェントを使う

しかし今や、実際に企業に足を運んで調べたり、内情を細かく教えてくれる転職エージェントも存在します。

転職エージェント「いい就職.com」は、紹介・提携する企業には厳しい基準があり、内情調査や審査でブラック企業を徹底排除しています。

第二新卒向けの転職エージェント「いい就職.com 」では、実際に専任スタッフが企業へ足を運び、内情や働きやすさを調べた正当な企業しか紹介していません。

企業数は普通の転職サイトより少ないですが、安心した働き口を見つけられるのは間違い無いでしょう。

ブラック企業の見分け方だけでは表面上の情報しか得られませんが、いい就職.comなどの内部事情を知る転職エージェントで転職活動することが、一番確実にブラック企業に入らない方法かもしれませんね。

いい就職.com公式サイトへ

まとめ|特に重要なブラック企業の見分け方7選

以上が、誰でもできるブラック企業の見分け方です。

最後に、特に重要な見分け方の7ポイントをまとめておきますので、これだけはきちんと把握しておきましょう。

  1. 離職率が高い!
  2. 残業時間や有給休暇の取得日数が不明!
  3. 求人票と実際の情報とのズレがある!
  4. 会社に労働組合がない
  5. マスコミ報道やニュースでブラックな情報がある!
  6. 夜遅くまで会社の電気がついている!
  7. 不自然なほど誇張した求人!

上記のポイントに注意して、新調に企業を選ぶか、ブラック企業を排除して求人を紹介してくれる第二新卒向け就職支援サイト「いい就職.com」などを活用していきましょう。

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