- 第二新卒でも大手に転職できる?
- 大手企業に転職する方法はあるの?
本記事では、こんな悩みや疑問にお答えします。
「第二新卒で大手企業への転職は難しい」と不安になっていると思いますが、諦めることはありません。
実際、私も新卒1年目で会社を辞めて、空白期間もありましたが、社員10,000人以上の大手企業に転職することができました。
もちろん、求人サイトから応募して普通に転職活動するだけでは選考を勝ち抜くことはできません。
大手企業はそれなりにハードルも高いので、第二新卒ならではの道筋としっかりと対策する必要があります。
この記事では、第二新卒でも大手企業に転職するための対策や注意点について、3流大学卒でも大手の未経験職種に転職した経験をもとに、解説していきます。
第二新卒で大手に転職する難しさとは?
第二新卒が大手企業に転職することは、一般的には難易度が高いと言われています。
大手企業とは、一般的に年間売上が数百億円以上の企業を指します。
その他、以下のような定義で大手企業と呼ばれます。
- 資本金または出資総額が3億円を越え、かつ社員が300人以上、製造業、建設業、運輸業に属しているもの。
- 資本金または出資総額が1億円を越え、かつ社員が100人以上、卸売業に属しているもの。
- 資本金または出資総額が5000万円を越え、かつ社員が100人以上、サービス業に属しているもの。
- 資本金または出資総額が5000万円を越え、かつ社員が50人以上、小売業に属しているもの。
大手企業は、安定した経営基盤や高い社会的地位を持ち、多くの人々から憧れられています。また、多くの場合、高い待遇や福利厚生、社内研修制度などが整っており、社員のキャリアアップにつながる制度や環境が整っていることが特徴です。
第二新卒が大手企業に転職するのは難しい理由は、主に以下の3つが挙げられます。
若手の採用プロセスが厳しい
大手企業の求人に応募する第二新卒者にとって、採用プロセスは非常に厳しいものとなります。
大手企業は数多くの応募者から優れた人材を見極めるため、複雑な選考フィルターを掛けています。典型的な大手企業の採用プロセスには、書類審査、適性試験、グループディスカッション、面接、最終面接などが含まれます。
そのため、高いスキルや特質すべき点があると選考は有利になるため、職務経歴書やポートフォリオを通じて、具体的な実績やスキルをアピールする必要があります。
競争率が高い
大手企業の求人には多くの優秀な若手社員が殺到するため、競争率は非常に高いです。求人1つに対して何十人、何百人もの応募があることも珍しくありません。
そのため、同じく第二新卒者として転職を考える他の候補者たちとの差別化が求められます。
何か変わった経歴や強みがあれば採用担当者の目を引くことができますが、そういったことが難しい場合は、企業について深く理解し、なぜその企業に転職したいのかを明確に伝えることが大切です。
戦略的な志望動機を持つことで、採用担当者に印象を残すことができます。
経験値やスキルが足りない
大手企業は、安定した経営基盤や高い社会的地位を持ち、多くの人が志願し、また多くの人が採用されています。そのため、採用にあたっては一定のスキルや経験が求められることが多いです。
しかし、第二新卒の場合、転職してから1〜3年程度しか経験がないため、採用基準をクリアするのが難しくなります。
ただし、それは応募するライバル達も同じことではあるため、しっかりとした対策と戦略が重要になってくるのです。
第二新卒が大手に転職するためにやるべき準備
第二新卒が大手企業に転職するためには、競争率が高く、採用基準も厳しいため、様々な準備が必要です。以下に、必要な準備について解説します。
自己分析を徹底すること
まず、第二新卒が転職するためには、まず自己分析を徹底的に行うことが重要です。
自己分析とは、自分自身の性格や能力、興味や価値観などを客観的に見つめ、自分自身を深く知ることを指します。自己分析を徹底することで、自分が何をしたいのか、何ができるのかを明確にし、転職活動の方向性を定めることができます。
また、面接で自己アピールをする際にも、自己分析がある程度進んでいると、自分自身の強みや長所を明確にアピールすることができます。
以下に、転職活動における自己分析のポイントをいくつか紹介します。
① 自分自身の強み・弱みを把握する
自己分析の一番のポイントは、自分自身の強み・弱みを正確に把握することです。自分が得意とすること、自分が苦手とすることを洗い出し、自己PRに活かすことができます。また、自分が向いている仕事と向いていない仕事を理解することができます。
② 自分のキャリアプランを考える
転職する目的や理由を明確にし、自分のキャリアプランを考えることも重要です。将来どのような仕事をしたいのか、どのようなキャリアアップを望むのかを明確にしておくことで、自分に合った企業や職種を見つけることができます。
③ 自分の興味や関心を整理する
自分自身の興味や関心を整理することも、自己分析の一つのポイントです。自分が興味のある分野や業界を明確にすることで、転職先の業界や企業を限定し、より効率的な転職活動ができます。
④ 周りの人からのフィードバックを受け取る
自己分析を行う上で、自分自身の視点だけでなく、周りの人からのフィードバックも参考にすることが大切です。職場の同僚や上司、友人や家族など、自分のことをよく知っている人から、自分の特徴や強み・弱み、改善すべき点などについて意見をもらい、自己分析に活かすことができます。
ただし、自己分析には限界があります。自分で気づかない部分や、客観的に見ることが難しい部分もあるため、転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談することも視野に入れておきましょう。
スキルアップや資格取得を積極的に行うこと
大手企業は、多くの場合、採用基準に経験値やスキルを求めます。そのため、第二新卒の場合は、積極的にスキルアップや資格取得を行うことが必要です。
具体的には、業界や職種に関連する資格を取得することや、研修やセミナーに参加することなどが挙げられます。スキルアップや資格取得により、自己PRの幅が広がり、採用基準をクリアしやすくなります。
また、ビジネスマナーは基本中の基本になるので、前職で身についていないと感じる場合は予習しておきましょう。
スキルアップの方法と効果的な取り組み方
まずは、自分が磨きたいスキルを明確にすることが大切です。自己分析を行い、自分の強みや弱みを把握し、その上で自分がどのようなスキルを身につけたいのかを具体的に考えましょう。
また、大手企業で求められるスキルを調べ、それに合わせて自分が磨くべきスキルを洗い出すことも重要です。
次に、効果的なスキルアップ方法を考えます。例えば、独学で学ぶことができるスキルであれば、オンライン学習サービスを利用することができます。
また、スキルアップに特化したセミナーや講座に参加することも有効です。また、業界に精通した人から直接教えてもらうことができるメンター制度がある企業もありますので、採用情報を確認してみましょう。
③ キャリアカウンセラー等に相談すること
転職活動は、一人で行うのは非常に困難です。そこで、転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談することで、自分自身では気づかなかった自己分析のアドバイスや、求人情報の提供などを受けることができます。
また、転職エージェントは、大手企業に特化した求人情報を持っている場合があり、より有利な転職活動を行うことができます。
第二新卒が転職で大手企業にアプローチする際の戦略
大手企業にアプローチする方法については、まずは情報収集を徹底することが大切です。
大手企業の公式サイトや就職情報サイトを確認するだけでなく、社員の方に直接話を聞くことができるイベントやセミナーに参加することも有効です。
また、転職エージェントや人材紹介会社に登録することで、求人情報を手軽に収集することができます。
できる限りのスキルアップと熱意を伝える
第二新卒が転職成功するためには、絶え間ないスキルアップも必要ですが、スキル面で難しい場合は、挑戦している姿勢や熱意を伝えましょう。
第二新卒は経験やスキルが少なくて当然なので、スキルそのものというよりは、本気でその仕事をしたいという熱意をいかに伝えられるかがポイントです。
現場での経験の積み重ね
スキルは実践での経験から得ることができます。業務に関連するプロジェクトや課題に積極的に参加し、実際の仕事でスキルを磨くよう努めましょう。
オンライン学習の活用
インターネット上には様々なオンライン学習プラットフォームが存在します。自分の専門性や興味のある分野でコースを受講して、スキルを向上させましょう。
ネットワーキングの活用法
大手企業へのアプローチでは、ネットワーキングが非常に有効です。他の応募者との差別化や企業へのアプローチのきっかけとして、積極的にネットワークを活用しましょう。
LinkedInの活用
LinkedInはビジネスのプロフェッショナルネットワークとして非常に重要です。業界の専門家や大手企業の従業員と繋がり、積極的に情報をシェアしましょう。
セミナーやイベントへの参加
関連する業界や職種のセミナーやイベントに積極的に参加し、他の参加者との交流を図りましょう。リアルな場での交流がネットワーキングを強化します。
大手企業の求める人物像とは
スキルだけでなく、人間性の重要性
大手企業が求める新卒者や中途採用者に対する期待は、単なるスキルだけではありません。企業は、チームワークやリーダーシップといった人間性の側面も重視しています。以下は、大手企業が求める人間性のポイントです。
コミュニケーションスキル
大手企業では、効果的なコミュニケーションが極めて重要です。単なる情報の伝達だけでなく、チーム全体での協力やアイディアの共有が求められます。複雑なプロジェクトでは、円滑なコミュニケーションが成功の鍵となります。
柔軟性と適応力
ビジネス環境は常に変化しており、大手企業は変化に迅速に適応できる人材を求めています。適応力があれば、新しい状況に対応し、柔軟に業務を進めることができます。これは、企業が持つ競争力を高める上で不可欠な要素です。
協力とリーダーシップ
協力能力とリーダーシップスキルは、組織内での成功に直結します。大手企業では、一人ひとりがチームプレーヤーとして活躍することが期待されます。同時に、適切な時にリーダーシップを発揮できることも大切な要素です。
倫理観と誠実さ
企業は信頼性のある人材を求めます。ビジネスの中で倫理的な判断ができ、約束を守る姿勢は大手企業にとって非常に重要です。誠実で信頼性があり、他者との信頼関係を築けることは、ビジネスの基盤を作り上げる大切な価値です。
大手企業の企業文化への適応力
大手企業は独自の企業文化を有しており、その文化にフィットすることが成功への近道です。企業文化への適応力を高めるためには、以下のポイントが重要です。
企業価値観の理解と共有
大手企業は独自の価値観やビジョンを持っています。転職を考える前に、企業の公式ウェブサイトや報道資料を通じて、その企業の価値観を理解しましょう。そして、その価値観に共感し、それを具現化できる姿勢をアピールすることが大切です。
主体性と自己管理
大手企業では、多くの場合、自己管理能力が求められます。プロジェクトや業務が大規模かつ複雑であるため、自ら進んで仕事を進め、問題を解決できる力が必要です。企業文化においては、主体的に行動し、主体的に学び続ける姿勢が重視されます。
多様性への対応力
大手企業は多様なバックグラウンドを持つ社員が集まっています。異なる意見や価値観に対して開かれた態度を持ち、円滑なコミュニケーションをとることが求められます。企業文化の一部として多様性を受け入れ、活かすことが求められる傾向があります。
フィードバックへの対応
大手企業ではフィードバックが重要視されます。上司や同僚からのフィードバックを受け入れ、成長のための改善点を見つけ出すことが求められます。適切なフィードバックを元に、素早く対応し改善していく姿勢が企業文化への適応力を高めます。
第二新卒が大手企業に転職する際の注意点
第二新卒が大手企業に転職する際には、注意が必要です。過度な期待や応募先の選び方によっては、うまくいかないこともあります。以下では、転職のプロ目線で、注意すべきポイントを解説します。
過度な期待は禁物
大手企業は社会的地位や高い給与、福利厚生など魅力的な点が多いため、第二新卒の方にとって憧れの存在となっています。
しかし、その分競争率も高く、簡単に転職できるわけではありません。また、大手企業の中でも業界や部署によって雰囲気や文化が異なるため、過度な期待を持つと失望することもあります。
転職活動をする際は、自分自身が求める条件や企業の文化などをしっかりと把握し、冷静な目で判断することが大切です。
応募先を選ぶ際に気をつけること
大手企業に限らず、転職活動をする際には応募先を選ぶことが重要です。転職希望者がよく陥るのは、求人票や企業のホームページなどの情報だけで企業を判断してしまうことです。
しかし、その情報だけでは企業の実際の雰囲気や社風は分からないため、社員や元社員の方から情報を集めることが大切です。また、応募先を選ぶ際には、業界や職種なども考慮することが必要です。自分が興味を持っている業界や職種に応募すれば、モチベーションも高まり、転職活動もよりスムーズに進めることができます。
フィットする企業を探すこと
自分に合った企業を見つけることも、大手企業への転職には欠かせません。そのためには、自己分析や情報収集の結果を踏まえ、自分に合った企業を見つけることが必要です。自分の志向や価値観に合った企業を選ぶことで、長期的に働くことができるだけでなく、自分自身が業務にやりがいを感じ、成長できる環境を見つけることができます。
また、企業研究を行うことで、企業の文化や風土、業績などを知ることができます。採用情報や企業の公式サイト、社員の声などを調べることで、企業の特徴や働き方について把握することができます。これらの情報をもとに、自分に合った企業を見つけ、応募に臨むことが大切です。
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まとめ
第二新卒が大手企業に転職することは一定の難しさがありますが、諦めずに挑戦することが大切です。
大手企業以外にも、魅力的な選択肢としてベンチャー企業もあります。自己分析やスキルアップに積極的に取り組み、自分に合った選択肢を見つけることが重要です。
第二新卒が大手企業に転職するためには、自己分析が欠かせません。自分自身の強みや弱みを把握し、その上でスキルアップや資格取得に励むことで、大手企業に対するアピールポイントを高めることができます。また、複数の企業に応募する際には、応募先を慎重に選ぶことが必要です。企業の社風やビジョンなどを調べ、自分にフィットする企業を選ぶことが求められます。
さらに、大手企業に転職するためには、過度な期待は避け、現実的に考えることが必要です。自分が持っているスキルや経験を正確に把握し、自信を持って挑戦することが重要です。
また、失敗から学ぶことを大切にし、次のチャンスに繋げていくことが肝要です。