これで落ちない!第二新卒の転職で通る職務経歴書の書き方とコツ

職務経歴書

第二新卒で転職しようとする際に、学生の就活時にはなかった「職務経歴書」に戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

実際、以下のような悩みを抱えている人も少なくありません。

  • 職務経歴書の書き方がわからない
  • 履歴書と職務経歴書の違いがわからない
  • そもそも職務経歴書に書くことがない

「職務経歴書」は、第二新卒の転職を成功させるには避けては通れないものです。

転職活動ではまず、書類審査を突破しなければ、経験やスキルの少ない第二新卒が人柄やポテンシャルをアピールする面接に進むことができないからです。

そこで、本記事では職務経歴書と履歴書の違いを学びつつ、基本的な職務経歴書の書き方や第二新卒が注意しておくべきポイントなどご紹介しています。

目次

第二新卒でも必要な「職務経歴書」とは?

履歴書がこれまでの経歴など基本情報を伝えるものに対し、職務経歴書とは行なってきた仕事内容や経験、スキル等の詳細を伝えるものです。

決められたフォーマットなどはなく自由に書けるのが特徴で、転職活動における武器とまで言われるほど大切な書類です。(以下は例です)

職務経歴書のサンプル

転職などの中途採用では、少ない募集枠に似たような経歴の応募者が集まることがよくあるため、採用担当者は応募者の中から求める戦力になる人を選び、面接に通すかを瞬時に判断しなければなりません。

しかし、「履歴書」はあくまで個人を特定する基本情報なので、その人のスキルや経歴がわかりません。

つまり、企業が「職務経歴書」を求める理由はココにあります。

職務経歴書は、履歴書に書ききれない情報を補い、自分をアピールできるプレゼン資料になります。

また、中途の場合は募集する職種やほしい人材のイメージがあるため、「当社で働く能力や適性があるか」を判断する貴重な材料なのです。

職務経歴書の構成要素と基本的な書き方

特に決まりがない職務経歴書ですが、いくつかの構成要素があります。

①冒頭・タイトル

「職務経歴書」というタイトルに続けて、「氏名」「希望職種」「職務概要」を書いていきます。職務概要とは、自分の経歴を100〜150文字前後でまとめたものです。

必ず必要というわけではないですが、導入の役割を果たしつつ、採用担当者にざっくりと人物像を伝えることができるので書いた方が良いですね。

②③職務経歴と内容説明

職務経歴書で一番大切な部分です。

ここには応募職種に活かせる経験、実績などを書いていきます。応募先に関連のある内容は具体的に詳しくクローズアップし、関連の薄い内容はまとめて簡潔に書くなど、メリハリをつけることが大切です。

④活かせる能力(知識・技術・資格)

自分のアピールポイントを強調して書く部分です。主に資格や業務に直結する語学・PCスキルなど、強くアピールしたいものは履歴書に重複して書きます。

ただし、履歴書と書き分けるポイントとして、実務の業務での操作・応用レベルや活用術をわかりやすく、具体的に示すと好印象です。

職歴が短い第二新卒や正式な資格・免許を持っていない場合でも、「業務関連スキル」とくくり、ビジネスマナーや前職で知った知識、独学で勉強しているものなども積極的に書きます。

改めて項目立てすることで、読み手に伝わり、注目されやすくなります。

⑤自己PR(退職・転職理由・志望動機など)

今までの「経験・実績」と自分の「能力・スキル」を活かして応募企業で何ができるかを書くほか、今後の目標、経験の足りなさなどのハンデのフォローなど、入社意欲と熱意を伝える内容にします。

特に第二新卒などの仕事で実績が持てない場合は、その他にできることを洗い出し、キャリア不足を払拭できる印象を残しましょう。

職務経歴書はあなたらしさが大事

先ほどの5項目が基本ですが、上記の内容すべてを網羅する必要はありません。

たとえば、履歴書で退職理由を書いていたら省いたり、逆に志望動機を加えるなど、履歴書とのバランスを考え、より強く主張したいことを記入項目に選ぶようにしましょう。

「職務経歴書」の書き方とマナー
  • 用紙は白無地「A4」サイズで横書き(1〜2枚程度)
  • 手書きよりもパソコンでの作成がベスト
  • 単文・箇条書きで文体を統一し見やすく
  • 長文は避ける(読み手の負担になる)
  • 履歴書とのズレや食い違いに注意
  • 応募企業ごとに作成する
  • 何度もチェック(誤字/脱字/変換ミス)

もちろん、自己分析や企業研究をしっかりと行ってから書くことが前提です。自分や転職したい企業のことがわからずには、中身のない職務経歴書になってしまいます。

第二新卒の職務経歴書の書き方とポイント!

Point1:「職務概要」で一番アピールしたい内容を要約する!

「職務概要」または「経歴概要」というのは、いわば「つかみ」の部分です。

ここに「この職務経歴書に書いてある内容」を簡潔に要約しておくことで、まず相手に興味を持ってもらうことが目的です。

ここで相手に読んでみたいと思わせるかどうかで、その先の解釈が変わってきます。

最も重要なことは、応募職種に最も関連のある職歴と、その経験やスキルをいかに活かせるのか(つまり、一番アピールしたい内容)を示すことです。

「職務概要=職務経歴書の要約」ではありますが、単なる「職務経歴書すべての要約」ではな胃ということです。

職務経歴書の内容すべてを書く必要はなく、応募企業に強くアピールしたいことを強調して書きましょう。経験が少ない場合は、熱意と前向きな姿勢を補足します。

例)経験やスキルを活かして同業種へ

○○大学大学中に、中国語を日常会話レベルまで習得しました。新卒後は1年間ですが、貿易・一般事務として、英語・中国語での電話対応、メール送受信等の業務を行ってまいりました。この経験を、文書翻訳や取引先との連絡に活かしていきたいと考えております。

例)未経験をカバーして異業種へ

証券会社で営業職に携わり、顧客である経営者と接する中で、経営コンサルタントとして「会社経営」に関わりたいと考えるようになりました。営業職で培った分析力と、飛び込み営業でも発揮したコミュニケーション能力を活かし、顧客の経営目標を具現化するお手伝いがしたいと思います。

例)職歴は浅いが新卒者にない魅力を

社内新人研修にて基本的なビジネスマナーを習得。本社・総務部総務課に配属され、一般事務として各種業務に従事していました。見積書・請求書などの書類作成をはじめ、顧客対応や備品管理などを担当。社会人としての基礎と独学中の業界知識を身につけております。

Point2:「職務経歴」は5W1Hで整理して書く!

「職務概要」がつかみなら、「職務経歴」は業務経験を整理して提示する「要」になります。

自分の経歴を簡潔かつ正確に伝えるために、「いつ(When)、どこで(Where)、誰が/に(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の要素を用い、自分の経歴をわかりやすく客観的に伝えることが大切です。

職務経歴書などは、読んだ採用担当者が、あなたが職場で仕事をしている場面を映画のワンシーンのように映像でイメージできることを目指して書きます。

職務経歴を書くときの要点まとめ
  • できるだけ数値などを使って具体的に表現する
  • 長文を避け、箇条書きや体言止めでスッキリ読ませる
  • 項目を立てて、図や表を活用する
  • 関係のない経歴や長い経歴は、ひとまとめにする

きちんとあなたの情報が伝わり、会ってみたいと思われる職務経歴になります。

第二新卒のように短い期間でも、社会人として働いてきた経歴は必ずアピールしましょう。それは、新卒者にない強みになります。

Point3:「自己PR」は活躍する自分を表現する!

職務経歴書の自己PRとは、「私はこのような能力・資質・強みがあります」「それは御社でこのように活用できます」とわかりやすく伝えることです。

その目的には、「私を採用すれば、御社にこのようなメリットがあります」と担当者に思わせることです。そこに説得力を持たせるためには、裏付けとなる具体的な根拠や理由を示さなければなりません。

そのためには過去の仕事の掘り起こし強み・ウリを書き出しましょう。

これといった経歴や実績がない、ブランクなどのハンデがある「第二新卒」は、切り口を変えて「失敗から学んだこと」「苦労した経験」や人間的なスキルをアピールしていきます。

自己PRの素材発見のための3つの切り口
  • やってきたこと(実績・成果・経験から学んだこと)
  • できること(専門知識・資格・技能・その他スキル)
  • その他の自分の強みやウリ(人間的スキル:対人関係能力・熱意・やる気)

企業のニーズに合わせて自己PRを作成していくためには、客観的かつ深い自己分析や企業研究を欠かすことはできません。

時間をかけてしっかりと自分を見つめ直し、周りの人の意見や視点なども参考にしていきましょう。

客観的視点のアドバイスは、転職エージェントなどをうまく活用することで企業視点にたった職務経歴書の作成ができるのでおすすめです。

Point4:読み手がイメージしやすい工夫をする!

ライバルに差をつけ、採用担当者の目を惹きつけるためには、読み手が思わず読みたくなるような「工夫」が必要になります。

一つは、拾い読みでもわかるように書くことです。

採用担当者はたくさんの応募者の書類に目を通すため、内容がざっくりわかって、キャッチーになる見出しをつけたり、思わず興味を惹くキーワードや数字を差し込むように仕上げます。

先を読みたくなる見出し(タイトル)をつける【例】
  • ホールの隅々まで目を配りミスは一切見逃しません(ホールスタッフ)
  • どんな苦情・相談・問い合わせも迅速に把握・対応可能です(カスタマーサポート)
  • 貴社の事業内容・業務に関する基礎的な勉強を始めています(不動産管理)

また、あなた(応募者)のイメージが浮かぶように書くことも工夫します。

採用担当者に「仕事ができる人物像」や「勤勉で真面目な印象」をイメージしてもらうために、成果や取り組みで身につけたものを、具体的な数字やプロセスを添えて書いていきましょう。

第二新卒の転職でありがちなNG例

・意欲と決意表明だけで空回りしている表現

「やる気は人一倍あります」「体力だけは誰にも負けません」などの気持ちだけが空回りしているケースです。これだけでは説得力に欠けるため、「やる気」や「体力」をうかがえるエピソード、裏付けを述べることが必要です。

・社会人として当たり前・おきまりフレーズ

「努力しています」「遅刻・欠勤はありません」「約束の時間は必ず守ります」などは、決して強みやウリにはなりません。どれも社会人として当たり前で、主張するものではありありません。これらのフレーズは避けるのが鉄則です。

Point5:読みやすさと見せる工夫も大事!

パッと見て読む気にさせるレイアウトを!

読まれる職務経歴書にするためには、見やすいレイアウトにすることもポイントです。

見やすいレイアウトのポイントは、

  1. 強調する部分とそうでない部分でメリハリをつける
  2. 縦・横の文字列や幅・行間がバランスよく揃っている

などですね。

汚い職務経歴書や整理されていない内容は、採用担当側も読む気にはなれません。

特にアピールしたい言葉などは、文字を大きくしたり、太字にして強調させましょう。

手書き vs パソコン

職務経歴書には、「手書き」と「パソコンで作成」する2パターンがあります。

基本的にはパソコンで作成した方がきれいで読みやすい職務経歴書になりますが、これは業界や応募する企業の傾向をよく見てから判断しましょう。

業界や企業によっては、「手書き」が当たり前になっているところも多く、誠実さや丁寧さを示す場合もあります。

【ITやベンチャー】企業であるなら、効率化を図りスキルのアピールにもなりますので「パソコン」で作成しましょう。

【老舗・大企業や金融系】などは、「手書き」の履歴書・職務経歴書から人柄や誠実さを判断することが多いです。

どちらが正解とはないので、企業研究をよく行い判断しましょう。転職エージェントなどでは、企業と深いパイプを持っており、情報量も多いため的確なアドバイスをしてくれます。

書き方に悩む場合は、転職エージェントに相談しましょう。

第二新卒の転職で落ちる職務経歴書の特徴!

一方で、職歴が短い場合や第二新卒の転職で悩むのが、書類選考で落ちることです。特に第二新卒の転職では、スキルや経験がない分、やる気や適性で判断するしかありません。

しかし、採用担当者が応募書類に最初に目を通すのは、およそ1〜2分程度と言われます。その間に読むに値しないと判断されたら、その先を丁寧に読んでもらえたり、面接に進むことはできません。

そうした「書類選考に”秒”で落ちる職務経歴書」というのは、第二新卒や初めての転職をする人でやりがちな特徴が以下の通りです。

  1. 記入が少ない
  2. 手抜きだとわかる
  3. 履歴書の繰り返し
  4. 単純に読みにくい

ひとつずつ解説します。

⒈記入が少ない

記入が少ないは、第二新卒の人にありがちですが、空白が目立っていてスカスカな書類です。書き方や対策は後述していますが、書くことがない人は単に書き方を知らない場合があります。

⒉手抜きだとわかる

手抜きだとわかるは、雑な仕上がりであったり、どこにでも流用できる書き方やありがちな内容で書いている場合です。要は熱意や意欲を感じないのです。

⒊履歴書の繰り返し

履歴書の繰り返しは、僕も採用担当をしているとけっこう見ることが多いのですが、単に履歴書の「職歴」に書かれた内容の重複では意味がありません。魅力的な追加情報もなく、見ていてつまらない職務経歴書になってしまっているのです。

⒋単純に読みにくい

読みにくい職務経歴書とは、一文が長くて読みづらい、内容が整理されていないので頭に入ってこない、抽象的な表現が多く具体性に欠けるなどです。

第二新卒が職務経歴書で落とされないためには?

前述したように、職務経歴書は「秒殺」されやすい傾向にあります。

職務経歴書というのは、書式や組み立てが自由なためどんなアピールも可能ですが、逆にそれが難しさのハードル上げていると言えます。

特に初めて転職する第二新卒の方は、書くこともまとまらないため苦労します。私も当時は、悩みに悩みましたから。

盛り込む要素の選び方や書き方次第で、出来上がりや伝わり方に大きな差が出ます。

職務経歴書の書き方で大切なことは、応募者のできること(能力や適性)が一目でわかる書き方を心がけることです。

例えば、志望先の企業に関係のある経歴やスキルをクローズアップし、無関係な内容は短くまとめるといった、志望先の採用担当者が知りたい情報がすぐにわかる「書き方」を意識しましょう。

職務経歴書の書き方がわからないときはエージェントに相談!

職務経歴書の基本的な書き方や注意点は理解できたけれど、実際にどう書いたらいいのかわからないという第二新卒の方も多いでしょう。

基本的な書き方はもちろん、自分の強みや企業に合わせた書き方がわからないときには、転職エージェントなどのプロにサポートしてもらうと通りやすい職務経歴書を書くことができます。

転職エージェントでは、求職者や応募企業に合わせた書類添削や面接対策を行ってくれるのが特徴です。

利用はすべて無料なので、本気で受かりたい志望企業があるのなら、エージェントに詳しい話を聞いてもいいですね。

私も当時はエージェントの方にアドバイスをもらいながら、職務経歴書を仕上げました。

第二新卒におすすめは、職務経歴書も完全サポートしてくれる「マイナビジョブ20's」利用するとよいでしょう。求人探しや適性診断などもしてくれるので便利です。

まとめ!職務経歴書は第一印象で半分は落とされる!

職務経歴書には、採用担当者が知りたい情報が浮き彫りになるような「書き方」が必要です。

中途採用で書類選考をする場合は、キャリアのある中堅や経験豊富な人たちと比べられることもあります。

もちろん、第二新卒の採用枠として募集をかけているところも多いですが、書類選考で落とされてしまうと第二新卒としてのやる気やポテンシャルを見てもらうことができません。

そのために、採用担当者の目にとまらせる履歴書や職務経歴書を書くことが大切なのです。上記で説明した5つのポイントをおさらいしておきましょう。

職務経歴書の書き方ポイント
  • 「職務経歴」は5W1Hで整理して書く!
  • 「職務概要」で一番アピールしたい内容を要約する!
  • 「自己PR」は活躍する自分を表現する!
  • イメージしやすい工夫をする!
  • 読みやすい、見せる工夫も大事!

自分一人では限界を感じたり、より転職の成功率を上げたい場合は、「第二新卒向けの転職エージェント」を利用するとよいでしょう。

プロのアドバイザーが無料で履歴書を添付してくれたり、業界の情報を提供しつつ的確な職務経歴書の作成をサポートしてくれます。面接の対策なども行ってくれるので、とても心強いですよ。

履歴書も職務経歴書も書きたくないという人は、書類審査なしで面接に進める転職エージェントJAIC あるので、利用してみるとよいですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次