新卒1年目で転職は甘え?辞めたい人に捧ぐ勇気の出る考え方とは

世間一般では新卒で会社を辞めることや、転職することは”甘え”や”逃げ”だと捉えられることがほとんどです。

「新卒はつらくて当たり前」「辞めたいなんて甘えてる」など、自分でもわかっていることでしょう。

しかし、新卒で会社を辞めることや転職が本当に甘えや逃げだとは思わない。

当時の私も、「たった1年で退職なんて甘えてる」「転職は逃げなんじゃないか」と当然のように自分へ問い詰めました。

悩んだ結果、私は新卒入社した会社をわずか1年で退職しましたが、全く後悔していません。

むしろ、大きな決断をして一歩踏み出すことは、自分にとって大切なことだと学びました。

この記事では、新卒が転職することが本当に「逃げ」や「甘え」なのかを紐解きながら、それでも「今の会社を辞めたい」「自分のやりたいことをしたい」という悩みを解消します。

目次

新卒1年目で辞めるのは甘えなの?

転職や退職に悩む新卒女性

新卒1年目で辞める人は意外と多い

実は、新卒1年目で辞める人は割と多いことをご存じでしょうか。

以下は、厚生労働省が調査した「新規学卒者の離職状況」をグラフにしたものですが、大卒で就業1年目で辞める人は全体の12.2%、短大においては18.3%となっています。

新規学卒者の離職状況
引用:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」

さらに、新卒3年以内で辞める人の割合は全体の30%にもなり、この傾向はなんと過去30年近く変わっていません。

新卒1年目で辞めたいと思ってしまうにはそれぞれ事情はありますが、それは決してあなただけでなく、同じように思っている人が一定数いるということです。

甘えや逃げだと思うことは真面目な証拠

ただ、1年目の退職や転職が「甘え」や「逃げ」だと考えてしまうのは、真面目な証拠でもあります。

それはあなたが、仕事や社会というものに真剣に向き合っているからであり、きちんと理解しようとしているあなたは立派です。

今まさに、「仕事を辞めたい」という気持ちの裏には、様々な思いや考えが葛藤しているでしょう。

「職場で何を言われるだろうか」「まだ新卒なんだし頑張って仕事を覚えるべきだろうか」「辞めても次の仕事が見つかるだろうか」など、挙げたらキリがありません。

どうでもいいと考える人は、少なからず周りのことも気にせず、後先考えずに辞めていきます。それはそれで正解ですが、1年目で辞めることを”甘え”や”逃げ”と捉えるあなたはとても真面目なのです。

後先考えずに突発的な気持ちだけで辞めてしまうのはよくないですが、先を見据えて行動することは逃げでも甘えでもないということを覚えておきましょう。

甘えじゃない!新卒1年目でもすぐに辞めていい場合

新卒1年目でも、状況によってはすぐに辞めることや転職を検討した方がよい場合もあります。

パワハラやセクハラを受けている

パワハラやセクハラといった職場での人間関係のトラブルは、心身に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、すぐに対策を取りましょう。

精神的ストレスによるうつ症状や身体的な不調が現れることで、仕事への集中力やパフォーマンスが低下するだけでなく、日常生活においても影響を与えかねません。

また、パワハラやセクハラは法的にも問題となる場合があります。自分の権利を守るために、労働弁護士に相談したり、労働組合のサポートを受けることが重要です。

近年ではそういった相談窓口を設ける企業が増えていますが、機能していなかったり、解決しない場合は退職や転職を検討しましょう。

労働環境や待遇が劣悪

いわゆるブラック企業のような、「過度な長時間労働」「残業代が正しく支払われない」「休日出勤が当たり前」「契約内容と異なる」といった環境や状況にある場合は、すぐに退職を考えましょう。

労働環境や待遇が劣悪な場合、大きなストレスとなるだけでなく、身体を壊してしまう恐れがあります。

健康でいればやり直しはいくらでもできますが、身体を壊してしまえば日常生活にも影響を与え、復帰も難しくなります。

こういった状況での退職や転職は決して「甘え」ではありません。すぐに転職しましょう。

すでにやりたいことや目標が明確になっている

一方で、すでにやりたいことや目標がある場合は、前向きに転職を検討しましょう。

この時期に適切な選択をすることで、より充実したキャリアを築くことができます。

新卒1年目の若さは、失敗しても立ち直る力がある時期です。やりたいことを追求する決断は勇気を要しますが、自己成長とキャリアの充実をもたらす可能性があります。

新卒1年目での転職はリスクもありますが、やりたいことや目標を実現するためには重要な選択です。

新卒1年目で辞めたいときの心構え

新卒1年目でどうしても辞めたい・転職したい場合に、覚えておいてほしい大事な心構えがあります。

逃げや甘えと思われて当然だと理解する

転職を否定する上司の画像

世間一般では、新卒で入社した会社をわずか数ヶ月〜1年程度で辞めてしまうことに対して、あまり良いイメージを持たれないことを覚悟しておきましょう。

実際、私も「たった1年で何がわかる」「そんなことじゃ辞めグセがつくぞ」「社会はそんなに甘くない」と言われたことがあります。

悔しいですが、これは正論でもあります。

世の中には「石の上にも三年」という言葉がありますが、事実入社してから2〜3年は働かなければ仕事や会社のことを本当の意味で理解することはできません。

それを知っている上司や会社の人間からすれば、新卒1年目の転職は甘いと思われて当然なのです。

転職が一般的になる一昔前の、まさに「石の上にも三年」のように育ってきた人たちが作り上げてきたものが今の社会であるため、新卒1年目で辞めることを甘えや逃げだと思うのは仕方のないことなのでしょう。

ですが、真摯に受け止めて気に病む必要はありません。

1年目でも関係ない!辞めたければ辞めてもいい

新卒1年目で転職を考えているのであれば、当然周りの言葉や社会の目が気になりますよね。

しかし、自分の人生をどう生きるかは自分次第です。

辞めたければ辞めればいいし、転職したいなら転職するべきです。あなたの人生ですから、あなたの好きに生きていいんです。周りの言葉は関係ありません。

周りに嫌われたくなくて、評価されたくて自分が嫌だと思うことを続けるんですか?

本当の意味で「甘え」とは?

周りは正論に近いことを言ってくるでしょうし、投げかけてきます。ですがそれは、あなた自身のために言われていることでもあるのです。

言い換えれば、あなたにその覚悟があるかという問いでもあるのです。

自分が辞めたい気持ちや転職したい意志は、周りに否定されたら諦めるほどのものなのでしょうか。

本当の甘えというのは、自分の意志を持たずにただ流されて生きていくことです。

毎日つらい思いをして、ただ家に帰って寝るだけの生活をこの先も送るのでしょうか。

動くなら、辞めたいと思ったときがその時です。そこで初めて、自分で自分の人生を歩むができるのです。

新卒1年目で転職する上で大事なこと

新卒が転職するなら早めの行動が吉!

転職する決意ができたのなら、計画を立てて行動に移していきましょう。

それにはまず情報収集が大切です。転職サイトやエージェントに登録して、相談してみてもいいですね。

ただし、転職エージェントはそれぞれ扱っている求人に違いやアドバイザーとの相性がありますので、複数を利用してみるのがよいでしょう。

おすすめの転職エージェントは、「使ってよかった第二新卒におすすめの転職サイトと転職エージェント」でご紹介していますが、迷ったらまずは、マイナビジョブ20'sがおすすめです。

マイナビジョブ20'sは第二新卒に特化した転職エージェントで、マイナビの太いパイプで繋がった多くの企業の中から第二新卒のあなたに合う求人を提案し、書類添削や面接対策もしっかり行ってくれるので安心です。

また、マイナビジョブ20'sは企業人事部とのネットワークを築いているため、企業が求める人物像や合否の理由なども知ることができます。

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なお、転職活動の具体的な進め方は「転職活動の進め方とは?第二新卒がはじめての転職で失敗しないやり方」を参考にしてみてください。

まとめ|大切なのは自分に甘えないこと

空を見上げる新卒女性

世間で”甘い””辞めるのは逃げ”などと言われても、自分をしっかり持って行動していくことが本当の”甘え”からの脱却です。

他人には甘いだとか言っていても、不平不満を言いながら何も行動しない人たちの方がよっぽど社会に甘えています。

行動することで見える未来やリスクから逃げているのは、いったいどちらでしょうか。

もちろん、きちんと意志や考えがあって続けている人はすごいと思いますし、尊敬もしています。ですが、そういった人たちは文句や不満を言いません。

自分の理想とする人生があって、自分のやりたいことがはっきりしている。そういった目的のある早期退職・転職は甘えでも逃げでもなく、自分の人生を生きる強さです。

本当の”甘え”というのは、何も行動せずに逃げることです。

しっかりと自分の人生で何が大切なのかを考え、生きる価値のある人生を歩んでください。

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