ここでは、新卒入社1〜2年目で転職を考えている人の参考になるように、私の経験や知識をもとに、第二新卒の正しい転職方法や気をつけるべきポイントなどをまとめています。
私自身、新卒入社1年目ではじめて転職をし、現在はやりたい仕事に就くことができて充実した日々を送っています。20代で転職を何度か経験し、採用担当者をしていた時もありました。
転職は怖いかもしれませんが、そこには新しい世界が広がっています。
新卒1年目で転職するリスクと可能性
まずはじめに知っておいてほしいことは、新卒や入社1年目でなくとも転職をするということは、少なからずあなたの人生を変えます。
それは、良くも悪くも現状には戻れないということです。
新卒カードを捨て、入社1年目で転職をするということには相応のリスクが伴いますが、その決断で見える可能性があります。
「第二新卒」として転職することは今ではそれほど珍しくなくなりましたが、リスクをきちんと理解した上で、自分がなぜ転職をしたいのか、リスクを負っても成したいことなのかをよく考えてみてください。
新卒で転職するデメリットとリスク
- すぐ辞める人間だと思われる
- 履歴書に傷がつき、職歴はないに等しい
- 転職先が必ずしもよいとは言えない(転職先の環境が悪い)
新卒で入社した会社を1年目で転職するということは、リスクは付き物です。
職歴はないに等しく、いかなる理由があろうと履歴書には早期退職をした経歴がつき、書類審査などでは不利になる場合が多いでしょう。
日本の世間一般ではわずか1年ほどで会社を辞めてしまうと、理由にもよりますが「嫌なことから逃げ出す人間」「またすぐに辞めてしまうだろう」というレッテルを貼られてしまいます。
また、転職したとしても状況が改善されない可能性もあります。
入社1年目で辞めてしまうと、会社での在り方や働き方、社会人としての強さも未熟なため、嫌なことに目がいきがちです。会社を見る目も不確かなため、ブラック企業や状況が変わらない会社へ入社してしまうこともあるでしょう。
本サイトでは、ブラック企業の見分け方も含め、ブラック企業に入らないための対策もご紹介しています。きちんと対策やリサーチを行い、転職のための準備をしっかりと行うことが大切です。
新卒で転職するメリットと可能性
しかし一方で、新卒入社1年目で転職することで見える未来があり、自分のやりたいこと・できることの可能性を見つけることもできます。
- 自分のやりたいことをやれる
- 早く動くことで、吸収できることが多い
- 限られた時間を無駄にしなくて済む
- 身体を壊すことを回避できる
- 気持ちをリセットできる
- 決断力、行動力がつく
それが異業種への転職であるならば早いうちに転職した方がいいでしょう。早ければ早いほど吸収できるものも多いですし、自分が望まない職種でかけた時間は戻らないからです。
何でも若い(早い)うちと言いますが、その時にしかできないこともあります。人生は限られているので、どこに時間をかけるかということは大切なことです。
また、壊してしまった身体や憂鬱な気持ちをリセットし、心身ともに健康的にやり直すことができるのも大きなメリットです。
生きていれば何度でもやり直しできますが、身体を壊してしまっては意味がありません。
乗り越える力も大切ですが、健康でいることが一番ですからね。
それに、今は新卒でも転職することを評価する企業もありますし、若手を欲しがる企業は中小から大手まで幅広く存在することも覚えておいてください。
新卒1年目で転職するための正しい準備
新卒1年目の転職というと、「はじめての転職」になる人がほとんどだと思います。
基本的には学生時代に行ってきた就活のように、在職中、もしくは一度退職をしてから転職活動を行います。
- 転職活動の事前準備(自己分析)
- 求人を探す
- 書類作成と応募
- 面接
- 内定と入社手続き
- 退職手続きと仕事の引継ぎ
上記は、転職をするまでの一連の流れになります。会社の状況や仕事内容などで順序の入れ替わりはありますが、一般的な会社員の転職する流れになります。
転職活動は在職中と退職後のどちらでも自由ですが、在職中にされる方が多いです。
新卒が転職するために気を付けておきたいことは以下の3つです。
- 転職活動は在職中に行うのが基本
- 転職するまでのスケジュールを決めておく
- 新卒の転職に有利な転職サイトを利用する
1つずつ見ていきましょう。
転職活動は在職中に行うのが基本
入社一年目の新卒に限らず、転職活動は「在職中」に行うのが基本です。
仕事後や休日を使って、転職サイトや求人情報を見ながら情報を集め、求人への応募や面接などを行っていきます。
在職中であれば、転職先がなかなか決まらなかったとしても、生活に困ることはありません。
何より無職になるリスクが少なく、そのとき転職できなくてもいつでもチャンスがあります。
情報収集や迷いを捨てるために、まずは行ってみるということも大切です。
転職するまでのスケジュールを決めておく
新卒に限らず、実際に転職するとなると、ある程度の時間が必要になります。転職先が決まったら「はい終わり」とはなりません。
転職活動というのは、次の会社で働き始めるまで、トントン拍子で進んでも1〜2ヶ月はかかります。
受け入れる転職先の準備もありますが、何より今いる会社を辞めるには最低でも2週間〜1ヶ月程度の期間が必要になるためです。
引き継ぎ等の業務はもちろん、手続きなどもありますので、社会人として当然のことをきちんと終わらせられるように計画的に行動していきましょう。
新卒の転職に有利な転職サイトを利用する
転職活動の基本は、「転職サイト」「転職エージェント」に登録し、求人の情報や業界の動向などの情報を集めることからスタートします。
やりたい仕事や転職したい会社が見つかったら、応募し面接などを進めていきます。
転職サイトや転職エージェントにも、向き不向きや相性、対象となるターゲットが異なります。特に新卒や入社歴が浅い人はキャリアが短いため、普通の転職市場では不利です。
なので、第二新卒や20代専門の転職エージェントを利用するのが一般的です。
「転職エージェント」は、求人情報や業界の情報を集められるだけでなく、転職に関するアドバイスや求人の応募、面接対策などのすべての転職活動を無料でサポートしてくれます。
転職活動において、最も重要になるのが「情報」です。情報は「どんな仕事があるのか」「転職する方法・条件」「転職するタイミング」「転職の成功率」などすべてを左右します。
はじめての転職でどうしたらいいのかわからないという人でも、自分は転職するべきかの相談することから始めることもできます。
完全無料なので、登録して情報を得るだけでも、転職エージェントを利用するメリットはあるでしょう。
第二新卒におすすめの転職エージェント
ここでは、私も利用してよかった第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェントをご紹介しておきます。
特に、転職に迷ったときなどの相談や、初めての転職活動をサポートしてもらいたい場合におすすめです。
マイナビジョブ20’s
対応エリア | 関東・東海・関西 |
---|---|
非公開求人 | あり |
オススメ度 |
公式サイト:https://mynavi-job20s.jp/
マイナビジョブ20'sは、大手「マイナビ」が運営する第二新卒などの20代を専門とする転職エージェントで、他の転職エージェントにはない有名大手企業や、登録者だけが見れる非公開の求人も多く揃えています。
エントリーや日程調整などの企業とのやり取りも全て代行してくれるため、在職中の転職活動が難しかった人でもスムーズに行うことができます。
もちろん、20代の転職市場を熟知したアドバイザーが一人一人に専任で付き、はじめての転職を一からフルサポートしてくれます。
\ 完全無料+はじめてを徹底サポート /
就活でお世話になった人も多い大手マイナビの安心感と情報網は、ぜひとも利用しておきたいところです。
いい就職ドットコム
求人企業 | 全国対応(セミナー等は4拠点) |
求人数 | 約5000社(うち第二新卒向け2500社以上) |
おすすめ度 |
公式サイト:https://iishuusyoku.com/
あまり名前を聞いたことがないかもしれませんが、いい就職ドットコムは日本で初めて「第二新卒」向けの転職支援サービスを行った転職エージェントです。
全国14万人が利用する国内最大級の第二新卒向け転職エージェントで、「いい会社を探すより、自分に合ったいい就職」を心情に、現在では既卒や新卒採用にまで幅を広げています。
最大の特徴は、第二新卒であることを理解している企業を厳選しているので転職しやすいことです。
離職率の高い企業や働きづらい企業などはすべて受け入れず、徹底的にブラック企業を排除。専門のスタッフが実際に足を運んで調べた、若手や第二新卒が働きやすい企業だけを提供してくれます。
\ ブラック企業を排除!第二新卒で転職するなら /
ハタラクティブ
対応エリア | 北海道・関東・中部・近畿・中国・九州 |
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非公開求人 | あり |
オススメ度 |
公式サイト:https://hataractive.jp/
フリーター・既卒・第二新卒の20代を対象に、「社会人経験のない人でも正社員を目指せる」就職支援を行っているエージェントです。
「早期退職の経歴が心配」「次こそは本気で働きたい」など、一度リタイヤしてしまった人や未経験の業界に挑戦したい人など向けに常に1000以上の求人を扱っています。
ただ、サービスや企業が関東圏、名古屋、大阪、福岡なので利用できる人には限りがあります。ですが、現在フリーターの人やすでに退職してから期間が空いている人は利用しておきたいおすすめの転職エージェントです。
\ 最短2週間で内定獲得!未経験OK /
新卒入社1年目で転職するか迷ったら?
新卒1年目で転職するということは、リスクもありますし、あくまで一つの選択肢です。
転職をするか迷っている人は、状況や動機によっては今の職場を続けた方がいい場合もあります。
将来の目指すものや転職したい業界が今と少しでも関連があるのなら、転職は踏みとどまった方が良いでしょう。
また、迷わなくなるタイミングがきっと来ます。
転職するべきなのかどうしようか迷っているのなら、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。一人で悩んでいるだけでは何も解決しません。
たとえ職種が違っても業界が同じであれば、見える視野が広がりますし、そこで得られる経験は必ず無駄にはなりません。
反対に、「将来どうなりたいのか」「どういう人生を送りたいのか」が明確で、転職により目標に近づくのであれば、入社して数ヶ月でも1年でも早くに動いた方がいいでしょう。
人生の時間は限られているので、どこに時間をかけるかをよく考えるべきなのです。
迷いに迷って答えが出せない時は、背中を押してくれるような書籍などを参考にするとよいでしょう。
ちなみに私は当時、これらの本と出会い、自分の道を決めて進むことができました。
新卒の転職で大切なたった1つのこと
私自身、目指すべきものがあったからこそ新卒で会社をわずか1年で退職し、後に転職することができたのだと思います。
あのまま転職をせずに前職を続けていたら、今の人生はありませんでしたし、早く行動したからこそ得られるものがありました。
新卒を捨ててまで転職をしたことで、リスクを先にとったからこそ叶えられる未来もあるのだと知りました。
もちろん、目的も持たずにただただ現状が嫌で逃げ出していたら、転職は成功しなかったですし、何からも逃げる人間になっていたかもしれません。
あのとき「やりたいことがある」という強い思いがあったからこそ、入社1年目でも転職に成功できたのではないかと思います。
あなた自身にやりたいことがあるのなら、目指すべきものがあるのなら、必ずそれを軸に行動をしていくことが転職成功の秘訣です。
▼やりたいことが見つからない!と悩む方は、こちらの記事を参考にしてみてください
入社1年目の転職|あとがき
学生を終え、新卒として会社に就職したものの「会社をやめたい」「転職したい」と悩む人はたくさんいます。
その反面で、「新卒だけど辞められる?」「入社1年目だけど転職できる?」と不安になるのが当然です。現に私がそうでした。
けれど、新卒入社1年目で転職をした経験は、その後の考え方から人生までをも大きく変えてくれました。
あのとき転職に踏み込まなければ、今の私は存在しなかったでしょう。
もちろん、たくさん悩みましたしそれなりに苦労もありましたが、後悔は一つもありません。
それは、自分自身で人生の舵を取り、自分に正直に生きたからだと思います。
早期退職の転職はリスクもありますし、入社1年目からの転職が必ずしも良いとは言えません。正解は人それぞれです。
あなたがもし、新卒で入社した会社から「転職」を考えているのなら、きちんと自分自身や状況と向き合えることを祈っています。
【ステップ0】知っておきたい事前知識
┗入社1年目で転職をするということ(トップページ)
┗新卒は何年目の転職率が一番高い?
【ステップ1】転職の流れを知る
┗転職活動の進め方と全体の流れ
【ステップ2】転職先を見つける
┗ハローワークと転職サイトはどっちがいい?
┗初めての転職で失敗しないための準備マニュアル
【ステップ3】書類選考を突破する
┗落とされる履歴書と落ちない書き方のルール
┗採用担当の目にとまる職務経歴書の書き方
【ステップ4】面接を攻略する
┗新卒転職の面接で心がけておくべきこと
┗第二新卒の面接で聞かれることは?
【ステップ5】退職のいろは
┗会社を辞めたい新卒の退職理由と後悔しない伝え方
┗新卒の会社の辞め方とマナー!円満退職する方法!
【ステップ6】おすすめの転職サイト・エージェント
┗新卒1〜2年目におすすめの転職エージェントまとめ!